大阪を訪れる外国人観光客向けのサイクリングマップが完成した。作成したのは関西に住む、大阪が大好きな外国人たち。食品サンプルを扱う店や下町情緒が漂う中崎町などガイドブックに載っていないような隠れたスポットや人などを紹介しており「みんな使うてやー」とアピールしている。
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シェアサイクルの促進と出来上がったマップをアピールする在日外国人たち=24日午後、大阪市北区 |
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“外国人目線”の大阪の魅力が詰まったサイクリングマップ |
題して「OSAKA OTAKU MAP」。放置自転車対策とホームレスの就労支援策として、市内10カ所で自転車を融通し合う「HUBchari(ハブチャリ)」事業を手掛けているNPO法人Homedoor(川口加奈代表)がシェアサイクルの利用促進を図るために企画。川口さんらの呼び掛けに共感した在日外国人やケーブルインターネット事業を展開するテクノロジーネットワークス(本社・東京)など民間数社が協力した。
マップを作成したオーストラリアや米国、韓国籍など計8人の在日外国人らは、昨年11月下旬から“自分たち目線”で見た大阪のマニアックなスポットなど数十カ所を収集。実際に自転車で回りながら絞り込み作業を進めてきた。
完成したマップは、A2サイズ(三つ折り)、英語と日本語の2言語で表記。「ヒト、モノ、コト」の三つのジャンルの計17スポットを掲載しており、各地の紹介のほか、「日本の就活生はみんな同じ格好」、など日本に関する雑学情報も盛り込んでいる。
今月24日には大阪市北区の梅田ロフト前でお披露目イベントも催され、マップを手にした買い物客らは口々に「大阪にこんなところがあったんだ。面白そう」「ちょっと行ってみようかな」など好感触。マップづくりに参加したブルガリア人の学生、テディ・バムビコヴァさん(22)は「すてきなところばかりでどれを載せるか迷った。日本の人にも使ってもらいたい」と笑顔を見せていた。
川口代表によると、マップはシェアサイクルの各地点のほか、関西国際空港など外国人旅行者の利用が多い施設などに配布していくという。
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