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その日、笹沢達に散々弄ばれてからふたりは開放された。
正明は、母とどうやって家に帰ったのかさえ、よく思い出せないほどだった。きっと母も同じだったろう、と正明は思う。 家につくと、美和子はバスルームに閉じこもった。泣きながらシャワーを浴び続けていることは、正明にも容易に察しがついた。 しかし、いくら石鹸で肌を擦っても、汚辱感はなくならないのだろう。お湯の弾ける音と、悲鳴にも似た母のあえぎ声が、いつまでもバスルームの中から聞こえてくる。 いくら正明を救うために覚悟をしていたとはいえ、母は身も心もズタズタにされてしまったに違いない。母の心情を思うと、正明は耐えられぬほど辛かった。 バスルームから出てきたとき、美和子は思い詰めた顔で正明にいった。 「正明・・・今日のことは・・・ふたりだけの秘密にして・・・」 「うん・・・」 「や・・・約束よ・・・」 「・・・うん・・・」 話しながら、ふたりはお互いに目を合わせられなかった。 とくに正明は、母の顔を見るのが恐かった。笹沢達が母にした行為よりも、自分の行為のほうが、はるかに母を傷つけている、という罪悪感でいっぱいだったからだ。 犯されている母を見て興奮し、肉棒を扱き立ててしまった息子に、母はどれほどの衝撃を受けたことだろう。 しかし美和子は、正明をとがめるようなことは何も言わなかった。蒼白で、どこか引きつった顔を無理にほころばせながら、 「正明・・・気にしなくていいのよ・・・お母さんは平気だから・・・今日のことはすべて忘れるのよ、ね・・・」 と、正明に言うのだった。あれほどの目に合いながら、美和子は自分のことより正明のことを心配していた。 そんな母の心が正明には涙が出るほどうれしかったが、逆に、そんなふうに言われることで、彼の罪悪感はさらに強烈なものになるのだった。 それから数日が過ぎたが、笹沢は母との約束を守っているらしく、正明にちょっかいを出してこなくなった。 正明は、ひさびさに学校を苦痛と思わなくてすむようになったのだが、その代償はあまりにも大きすぎた。 美和子は家の中で何事もなかったように振る舞っている。父にさえ何も言わず、知られないようにしていることは正明にも痛いほどよくわかった。 美和子は本当に、すべてを自分の胸におさめておくつもりなのだろう。 そんな母の姿を見るのが正明には辛かった。母がどんなに無理をして父の前で微笑んでいるかを考えると、正明の胸は締めつけられる。 母は、父を裏切ってしまった罪悪感に苦しんでいるに違いない。それなのに必死に平静を装っているその姿に、正明は悲壮なものさえ感じるのだった。しかし、正明の心の中は複雑だった。 母が身を犠牲にして正明を救ってくれたことは、心の底から感謝している。そして、母の裸を見て勃起してしまったことと、肉棒を扱いてしまったことに強い罪の意識が残っているのだが、あの事件以来、正明の母に対する欲情の炎はますます強く燃え上がってしまったのだ。 あの場面が頭の中に焼きついていた。母の乳房が、性器が、悶えた顔が克明に刻みつけられている。それを思い出すと、正明は以前にも増して狂おしく自慰をせずにいられなかった。 それは胸が潰れそうな罪悪感の中での自慰だったが、射精するときの快感はまるで天にも昇るようだった。 ポルノ写真など、もう見る気もしなかった。 そんな正明の心に、母、美和子にたいする一種のくやしさのようなものが潜んでいるのも事実だった。それは、犯されながら途中で見せた母の恍惚とした表情に対してである。 お母さんは、あのとき感じていたんだ! 正明はそう思っている。どう考えてもあれは快感に悶えた表情としか思えなかった。それに、笹沢も言った。「お母さんが濡れてきたぜ!」と。 正明は自分のことは棚に上げて、母が犯されて感じたことが悔しかったのだ。それはきっと笹沢への嫉妬だったに違いない。 あのとき正明は、笹沢に母を取られてしまったような気がした。それが笹沢への嫉妬心となり、母への悔しさにつながっているのだ。そして、その悔しさがなぜか正明の快感を増幅する。 自慰をしながら正明は時々ふっ、と思うことがあった。それは、あの時もし笹沢が、 「正明、お母さんとやってみろ!」 と命令してくれれば、あるいは本当に母とセックスすることができたかもしれない、ということだ。正明はその恐ろしい考えにゾッとするのだが、笹沢がそう命令してくれなかったことを、心のどこかで残念に思っているのも確かだった。 あのとき本当に笹沢がそう命令してくれたら、ぼくは母への罪悪感で心をズタズタにされながらも、母を犯さずにはいられなかったろう・・・ そんな気がした。 そして母を犯してしまったあとのことを思うと、恐ろしさに背筋がゾクゾクと寒くなってくるのだが、その寒気さえも、正明の快感を増幅させるのだった。 正明は笹沢や子分達の代わりに、自分が母の肉穴を貫いている場面を想像して自慰をするようになってしまった。 想像の中で母を乱暴に扱えば扱うほど、母を笹沢から取り戻せたような気がするのだ。 そして、母とセックスしたい、という願望はますます強くなっていくのだった。 正明はそんな自分を母に知られるのが怖くてたまらなかった。後ろめたい気持ちから、何日たっても母と目を合わすことができないでいた。 美和子もやはり、正明に無理に話しかけてはこなかった。 いまでも夜食を部屋に持ってきてくれるときなど、「どう、はかどってる?」とか「がんばってね」とか声をかけてくれるのだが、どこか無理をして出している声だった。 母はきっと、ぼくと話をするのが怖いんだ。でも、それは当然だ。ぼくはあんな酷い行動をとってしまったんだから。でも、いったいぼくとお母さんの間はどうなってしまうのだろう・・・ 正明がそんなふうに思い始めたころのことである。笹沢は子分の一人を連れて再び正明の家に押し入ってきたのである。 それは、あの事件があってから二週間目のことだった。 その日、正明は学校が終わったあと、いつものように家路についた。一旦家に帰って、それから塾へいくのである。 正明が家の前にきたときだった。突然、後ろから誰かの駆け寄ってくる足音がし、正明は両腕を乱暴につかまれてしまった。 「あっ」 ギョッとして振り向いた正明は、心臓が止まりそうになって声をあげた。それは笹沢と彼の一番の子分である加藤という男だった。 二人は、学校からずっと、正明のことを尾行してきたに違いないなかった。 彼らは二人で正明をはさみこみ、しっかりと腕をつかみしめている。 「ここがお前の家かい、なかなかの豪邸じゃねえか」 笹沢は正明の顔をみ、うすら笑いながら言った。正明は驚きと込み上げてくる不安感にみるみる蒼白になった。 なんで・・・お母さんと約束したじゃないか、もう、ぼくにはちょっかいを出さないって・・・ そう思ったが、恐くて声が出なかった。 「正明よ、おまえのお母さんの体が忘れられなくてよ、今日はお前の後をずっとつけてきたんだよ」 そう言って笹沢は加藤とともに、強いショックを受けた正明を引きずるようにして玄関までいくと、チャイムを押した。 正明は、母がどこかに出かけていることを祈った。しかし、母は家にいた。入口の鍵が外れる音がし、ノブがまわったのだ。 あっ、お母さん・・・出てきちゃだめだ・・・ 正明の願いは虚しく裏切られ、ドアは開いてしまった。 「ひいっ」 ドア越しに笹沢を見た美和子は、弾かれたように悲鳴を上げた。きっと美和子は正明を出迎えようと、精一杯普通の顔を作っていたに違いない。その顔が驚愕の表情になって凍りついてしまった。両目が笹沢に向けられたままカッと見開かれ、唇はわなわなと震え出しているのだ。 そんな母の表情を見て、正明の胸にはナイフで切り裂かれるような痛みが走った。 「美和子さん、お久しぶりですね。おじゃまさせてもらいますよ」 笹沢はそう言って、加藤ともに正明をつれてドカドカと家の中に入り込むのだった。美和子には止める暇もなかったし、正明が二人に身動きできぬよう押さえられている以上、なすすべもなかったろう。 「あ、あなたは・・・・」 美和子の凍りついた顔に怒りの表情が浮かび、頬がパッと赤くなった。きっとあのときの悪夢を思いだしたのだろう。 美母淫辱 第1章 美術部室の悪夢 1 2 3 4 5 6 7 8 第2章 淫辱に濡れる美母 1 2 3 4 5 6 第3章 悪魔の淫虐儀式 1 2 3 4 第4章 美しき肛姦奴隷 1 2 3 4 第5章 熟れ肉を晒す聖母 1 2 3 4 5 6 母と息子 禁断の部屋TOP |
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