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美母淫辱   第5章 熟れ肉を晒す聖母 その1 

 笹沢と加藤が帰ってから、しばらく時間がたっているが、美和子と正明は身動きもせず
に部屋の中にいた。
 美和子は素っ裸のまま、放心したように横たわったままだった。その両目から涙がポロポロとこぼれている。
 美和子の横で、すでに萎んだ肉棒からタラタラと精液の残りをしたたらせながら、やはり放心したように、正明がペタリと絨毯の上に座りこんでいた。
 美和子の股間には、白濁した精液がべっとりとこびりついている。
 白い下腹部にも、漆黒の繊毛や太腿の内側にも、精液はこびりついていた。乳房や尻には、わし掴まれた爪の跡が無数に赤く刻みこまれていて、ところどころミミズ腫れになっていた。
 正明は、そんな母の無残な姿を見つめながら、言いようのない後悔と罪悪感が込み上げてくるのを感じていた。
 なんだか底無しの真っ暗な穴の中に落ちていくよう気がし、体中にゾクゾクと粟粒が生じている。
 確かに、笹沢に母とセックスしろと命令されたときは嬉しかった。
 母に対して密かに持っていた、背徳的な欲望を満たすことができたのだから。しかも、命令されたのだから仕方ないんだ、と自分を正当化することもできた。  
 母が笹沢に犯されながらよがり声をあげたことが、正明の自分己弁護の理由になった。
 正明は母のよがり声に嫉妬し、憎悪を覚えた。その憎悪が、こんなお母さんなど犯したっていいんだ、という思いにもつながっていた。
 すべてを笹沢と母のせいにし、母に持っていた密かな欲望を、正明は誰にも悟られずに満たすことができたのだ。
 だが、終わったあとのこの気も狂わんばかりの罪悪感はどうだろう。想像していた以上の罪の意識だ。自分のしたことの恐ろしさに、悪寒のような震えが込み上げてくる。
「ま・・・正明・・・」
 横たわっていた母がゆっくりと上半身をおこしながら、かすれた声で正明を呼んだ。
「お母さん・・・」
 正明は何を言ったらいいかわからず、脅えた顔を美和子にむける。母の顔を見るのが怖くて堪らなかった。
 母はいったい、何と言って正明を罵倒するだろうか。正明はそれを聞くのが心底怖い。
「正明・・・終わったわ・・・」
 美和子は涙に濡れた顔でいった。無理に微笑もうとしたようだが、唇の端が少し引きつっただけで苦渋の表情に変わりはなかった。
 それ以上何を言ったらいいか美和子も戸惑っているようだったが、やがて言葉を選びながら正明に優しい言葉をかけてきた。  
「ケガはない、正明? どこも、何ともないわね・・・」
「うん・・・」
 正明はコクリとうなずいたが、母の言葉に、突き倒されそうな驚きを覚えた。
 母は正明のことを、少しもなじろうとしなかった。
 いくら命令されてやったことでも、母を犯してしまった息子に、まず非難の声を浴びせてもいいはずだ。それなのに母は少しも正明に怒っていない様子で、しかも自分のことより正明のことを心配しているのだ。
 そんな母の気持ちが、罪悪感でつぶれそうな正明の胸にグサリと突き刺さったのだ。
「お母さん・・・ぼく・・・」
 正明はガタガタ震えながら言ったが、そのあとは喉が引きつって声が出なかった。
「言わないで正明。いいのよ、あなたは魔がさしただけよ、無理にやらされただけよ。悪いのはあの男なのよ」
 正明を思いやる美和子の言葉は、鋭い槍のように無理矢理の良心にグサグサと突き刺さってくる。
 母は、正明が興奮のあまり一時的に理性をなくしたのだと思っている。いや、そう思いこもうとしているのかもしれない。
 母は何も知らないのだ。正明が母に対して持っていた恐ろしい願望も、笹沢に命令されることによって、その願望が満たされることを期待していたことも。
 何も知らずにぼくを守りぬいてくれたお母さんを、ぼくは欺いていたんだ・・・そしてそんなお母さんを、ぼくは犯してしまった。ぼくのことを一番大事に思ってくれているお母さんを・・・ああ、ぼくはなんて酷い男なんだろう・・・
 正明の罪の意識はますます膨れあがった。その苦しみを、正明はもうこれ以上胸にしまっておくことができなくなってしまった。
「お母さん、ごめんなさい! ぼくは、ぼくは、前からお母さんとやりたいって思っていたんだ! 笹沢に命令される前から・・・お母さんとやりたいって思っていたんだ!」
 正明は涙声で絶叫した。
 母に言ったからといって、罪の意識が消えるはずがないことはわかっていたが、言わずにはいられなかった。
 黙っていたら、胸が張り裂けてしまいそうだった。
「どうにもならなかったんだ! 押さえようとしても、押さえられなかったんだ! 笹沢にやれって言われたとき、ぼくは嬉しかったんだ・・・だって、お母さんが、お母さんが好きだったから!」
 叫びながら、正明の目から涙がポロポロと溢れだしていた。
 美和子は一瞬ギョッ、としたように正明を見た。やはりショックを隠せないらしく茫然と見開いた目に悲しげな色が浮かんでいる。
 正明は心の中のものを全部吐き出してしまうと、ハアハアと荒い息を聞きながらすがるように美和子を見つめた。
 正明は覚悟していた。
 きっと母の目に軽蔑と怒りの色が浮かぶはずだ。耳を塞ぎたくなるような罵りの言葉が投げかけられてくるはずだ。でも、それでもかまわないと正明は思った。
 これ以上、純粋な母の心を裏切り、欺くことはできなかった。
 すべてを母に告白し、楽になりたかった。結果がどうあっても。
 美和子は、茫然と正明の顔を見つめ続けていた。その顔に複雑な表情が浮かんでいる。
しかし、正明が予想したような反応はおこらなかった。かえって美和子は、正明に対していたわるような眼差しを注いできたのだ。
 やがて美和子は口を開いた。
「正明・・・わかっていたわ、あなたの気持ちは・・・」
「えっ!」
 正明は驚きの声をあげた。
「あなた、お母さんのことを時々盗み見ていたでしょう・・・」
「・・・うん・・・」
「わかっていたのよ、正明がお母さんの体に興味をもっていたことは・・・」
 正明は思わぬ母の言葉にとまどいながら、恥ずかしさに身を震わせた。
「そんなにお母さんと・・・したかったの・・・?」
「うん・・・」
 正明は素直にうなずくしかなかった。
「馬鹿な子ね・・・」
 正明は一瞬ギョッとしたが、その言葉には、怒りも罵りも含まれてはいなかった。それどころか、悪さをしてしょげている子を、優しく叱るような温かみがこもっていた。正明は母の反応が信じられない気がした。
 どうして、そんなに優しいの? どうして怒りださないの? 
 正明にはそれが不思議だった。
 しかし美和子の苦悶に歪んでいた顔は少しほころび、ふくよかな笑顔がかすかに浮かんだようだった。
 正明は美術部の部室で、犯されている母を見て勃起し、それを笹沢に暴かれてしまったときのことを思いだした。
 母はあの時と同じように、たとえようのない表情をしていた。慈愛と哀れみの入り交じった、しかも母性愛に満ちた眼差しで正明を見つめていた。
「でもね、正明くらいの年頃の子にはよくあることかも知れないわね。だって一番身近な存在なんですものね、お母さんって・・・」
 美和子の言葉には慰めるような響きがあった。正明は思いきって恐々尋ねた。
「お母さん・・・こんなぼくを許してくれるの・・・」
「許すもなにも、お母さん最初から怒ってなんかいないわよ、正明。さっきは驚いて、大きな声を出してしまっただけなの」
「ほ、本当に・・・」
「ええ、本当よ」
 母の言葉に、正明の胸はカッと熱くなった。罪悪感や、後悔がスーッと胸の中から消えていくような気もした。



美母淫辱
   第1章 美術部室の悪夢     1  2  3  4  5  6  7  8
         第2章 淫辱に濡れる美母    1  2  3  4  5  6  
         第3章 悪魔の淫虐儀式     1  2  3  4  
         第4章 美しき肛姦奴隷      1  2  3  4    
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