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母と息子 淫辱相姦   その1 清楚でグラマーな母



あらすじ 中学三年の秀明は、自宅の応接間で母親の志保が若い男に襲われるところに遭遇した。男は父への復讐だと言い、目の前で志保に恥辱的な行為を強いる。そしてさらに、秀明にも母を犯せと命じた。大好きな母を汚したくないと思う一方で、悪魔が囁くように背徳の欲望が突き上げてくる。秀明は“命令”を免罪符に、美貌の母との禁断の交わりにのめり込んでいった。


 その日、松田秀明は学校を午前中で早退し、自室のベットで横になっていた。
 風邪をひいたわけではないのだが朝から微熱があった。本人は多少体がだるいものの、微熱くらいたいしたことはないと思っていたが、担任の、感のいい女の教師にみとがめられ、無理をせず家に帰るように、と言われてしまったのだ。
 家までは、授業のない男の教師が車で送ってきてくれた。
 秀明は中学三年で、高校受験を半年後に控えたいまは特に大事なときである。
 もっとも、秀明の成績は校内でもトップクラスだし、目指している都内の有名校には、
「合格はまちがいないでしょう」
 と担任も太鼓判を押してくれている。少し寝込んだところで急に成績が下がることもないのだが、それでもやはりほんの一時でも勉強から遠ざかるのは不安だった。
 だから、この程度のことで早退はしたくなかったのだが、いざ家に帰ってからは、
(たまには、こういうのもいいもんだな・・・)
 と、うっとりするくらい幸福な気持ちを味わっている。なにしろ母の志保に、いつにも増してやさしく世話をやいてもらっているからだ。
 秀明が玄関のドアを開けたとき、担任が電話をしておいてくれたらしく、志保は心配そうに奥から飛び出してきた。
「どうしたの秀明、ぐあいが悪いんですって」
「ん・・・たいしたことはないよ。ちょっと体がだるいだけ・・・あの担任少しおおげさなんだよ」
「だめよ、そんなこと言ったら。あなたのことをちゃんと見ていてくれたから、ぐあいが悪そうだって気づいてくれたんじゃないの」
 やんわりととがめるように言いながら、志保は右手を秀明の額に押し当てた。微熱があるせいか、母のしなやかな手がひんやりと気持よかった。
「そんなに高い熱はなさそうね。でも、とにかくベットで横になりなさい」
「・・・うん」
 母に、後ろから肩を抱かれるようにして、秀明は二階にある自室につながる階段を登っていった。登りながら秀明は、なんだか妙にうれしかった。
(ひさしぶりにお母さんに甘えられる・・・)
 そんな、小さい子供のような期待感がこみあげてきたからである。
 秀明にとって母、志保は小学生のころからの密かな自慢だった。なぜかというと、まず志保が、息子の秀明から見ても、実に美しい顔立ちをしていたからだ。
 女優のように切れ長ですっきりした目をしていて、眉毛も、鼻も、唇も、丹精に整っている。ウエーブのかかった黒髪を首筋で軽くカールさせ、ときどきよそ行きの服で着飾ったときなどは、まるでフランス人形のようだった。
 また、スタイルも抜群で何を着てもにあうし、センスよく着こなしてしまう。
 たとえば、いま階段を登っている志保は、膝まである黒いスカートと、真っ白いブラウスを身につけている。家のなかなのでストッキングはつけていなかった。こんな一見地味な服装でも、志保は実に品よく着こなしている。
 どこがどうということではないのだが、上品で、しかも清潔感が漂っているのである。
 しかも清楚さと上品さを漂わせながら、志保はグラマーなことこの上なかった。ブラウスの下から、ふくよかな胸がまるで母性愛の象徴のようにたわわに突き出しているし、お尻だって見事なほど張りと丸みに満ち、スカートのなかではちきれんばかりなのである。
 それなのに、肉感的なものを漂わせてもいない。あくまで清楚さのなかに包み隠しているのである。やはりセンスなのだろう。
 志保はいま三六才である。しかし、その美貌は少しもおとろえていなかった。それどころか美しさに磨きがかかったようにさえ秀明には見える。
 しかし本当に母を自慢に思う理由は、母が少しもその美しさを鼻にかけることはなく、いつもふくよかな笑みを浮かべ、父や秀明のために、かいがいしく尽くしてくれるところにあった。
 まるで、父や秀明に尽くすことが生きがいであるかのに世話をやいてくれるのだ。 
 それと、秀明が志保に対して、
(お母さんは偉いな)
 と思っていることがある。
 実は秀明の父、真一郎は中小ながら会社の社長をしている。「松田建設器械」という、真一郎の父親が、若いころに興した商社を引き継いでいた。
 この商社は五十人ほどの社員をかかえ、建設に関する器械や工具類をあつかっている。自社ではほとんど生産せず、おもに仕入れと販売で成り立っている会社だった。 
 大学卒業後、真一郎はこの会社に入り、社員として働きながら、父親から経営について学んでいた。が、いまから十年前、病気で体調を崩し引退した父親の後をついで、真一郎は社長になった。当時三八才だった。
 そのままいまに続いており、いわば志保は、中小とはいえ社長婦人なのである。
 よくテレビのドラマなどに出てくるのだが、夫が社長なり、地位の高いとこにいると、その奥さんまでが自分のことを偉いと思い込み、まわりに鼻持ちならない態度をとることがある。しかし、志保にはそういうことがいっさいないないのだ。
 社長婦人であることを少しも鼻にかけることがなく、家族に対しても、ときおり真一郎がつれてくる社員に対しても、また近所の奥さん方にもいつも謙虚に接し、偉そうな顔をすることは一度たりともなかった。
 控えめで、夫の肩書などどうでもよく、本当に家族のために尽くすことを生きがいにしているような母に、秀明は尊敬の念さえ抱いているのだった。
 その母に手伝ってもらいながら、秀明はパジャマに着がえ、ベットに横になった。
 志保は秀明の脇の下に体温計を差し込むと、いったん階下に下り、しばらくしてから軽い昼食を作って持ってきてくれた。秀明がベットの上でそれを食べ終わると、
「さあ、ゆっくり休むといいわ。このところ毎晩遅くまで勉強していたみたいだから、きっと疲れたのよ。ぐっすり寝れば、すぐによくなるわ」
 と、志保は再び秀明をベットに横にならせ、やさしく毛布をかけてくれた。それからまた、そっと秀明の額に手をおき、体温計を見ながら、
「だいじょうぶ、熱があるといっても、たいしたことはないわ」
 安心したようにほほえんだ。その母性愛たっぷりの表情と、スベスベとした母の手の感触にふれながら、秀明の胸はキューッと熱くなってくる。
(帰りたくなかったけど、でもやっぱり、早退してよかったかな・・・)
 秀明はそう思った。何だかこうしていると、幼い頃にもどって母に甘えているような幸福感がこみあげてくるのだ。
 昔から秀明が病気になると母は心から心配してくれ、まるで秀明を愛情で包みこむように看病してくれた。それは息子が十五才になったいまでもかわらなかった。あの頃と同じように、心配そうな、それでいてしみいるような優しい顔で秀明を見つめてくれている。 大好きな母に、いまだに甘えたくてしかたがないというマザコン的願望の強い彼にとって、こんなにうれしいことはなかったのである。
 それに、母の甘い体臭がかすかに鼻の奥をくすぐってくる。この匂いを嗅いでいると、なつかしいような、うっとりするような、とにかく母そのものにやさしく包みこまれているような安心感もこみ上げてくる。
「何かあったら呼んでね、お母さん、下にいるから」
 そう言って志保が部屋から出ていったあとも、秀明は、しばらく幸福感をかみしめていた。
(少しの間だろうけど、ひさしぶりに母の愛情にたっぷりと甘えることができそうだ)
 そんなふうに思いながら、日頃の勉強の疲れがでたのか、秀明はウトウトとまどろみはじめた。



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