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2013年3月2日(土) 東奥日報 ニュース



■ 列車立ち往生、乗客ぐったり

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立ち往生したJR津軽線の列車を降りてタクシーに向かう乗客たち=2日午後0時半ごろ、青森市飛鳥岸田
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 発達した低気圧の影響で大荒れとなった2日の県内。鉄道は運休が相次ぎ、JR津軽線と奥羽線では列車が雪を抱え込んで立ち往生。乗客は長時間、列車内に閉じ込められ、ターミナル駅は足を断たれた利用客で混雑した。空路や高速道路も欠航や通行止めが相次ぎ、県内の交通は終日大きく混乱した。

 JR東日本青森支店によると午前9時ごろ、青森発蟹田行きの津軽線下り普通列車(3両編成)が、青森市飛鳥岸田の油川−津軽宮田駅間で雪を抱え込んで動けなくなった。

 乗客17人は午後0時半ごろ、タクシーで青森、蟹田両駅方面に移動したが、それまでの約3時間半、車内に閉じ込められた。

 乗客の救出に時間がかかったことについて、同支店の広報担当者は「吹雪が収まらず、乗客の安全を第一に考えた」と話すが、乗客は一様に疲れた様子。20歳の男性は「ものすごい音を立てて窓に吹雪が吹き付けて不安だった。ほかの客もみんな疲れている感じだった」と話した。この影響で津軽線と津軽海峡線は終日、運休した。

 奥羽線では午後3時20分ごろ、藤崎町内の北常盤―川部駅間で弘前行きの上り普通列車(3両編成)が雪の影響で停車。乗客約90人が足止めされた。

 立ち往生した現場は線路沿いに道路がない上、除雪に時間がかかり、運転を再開したのは約4時間半後の午後8時ごろ。最寄りの川部駅では20人ほどが降り、疲れ切った表情で代行のタクシーなどに乗り込んだ。

 青森市の木村禎さんは「5時間近くも待たされ、車内もぴりぴりしていた。ご飯が食べたい」と足早に家路に就いた。藤崎町の20代男性は「最近列車が止まることが多い。止まると分かっているなら対策してほしい」とうんざりした様子だった。

 青森市の青森駅では、運休となった列車の乗車券変更や払い戻しなどを求める利用客で混雑。母親の見舞いのため札幌まで行く予定だったという東京都の自営業齊藤節子さん(65)は「安全が第一だけど、急いでいるので困った。3日は始発から動けばいいけれど…」と不安そう。弘前市の弘前駅では、青森方面へ向かう代行バスやタクシーを待つ乗客が長い列をつくった。

 県内の鉄道はこのほか、大湊線は全区間、五能線は深浦−川部駅間でそれぞれ終日運休、八戸線、青い森鉄道でも運休や遅れが相次いだ。

 空の便は青森空港発着の日本航空、フジドリームエアラインズの計7便が欠航。強風や高波で、海の便は青森−佐井を結ぶシィライン、青森−函館間の青函フェリーなど計13便が欠航した。

 道路関係では、東北道の大鰐インターチェンジ(IC)−青森道青森東ICが約12時間、津軽道は約9時間にわたって通行止めとなった。県道路課は2日午前、県道青森田代十和田線(青森市八甲田温泉−同市田代十文字)6.3キロなど、県道と国道計5本を通行止めにした。解除は3日午前7時半〜正午の予定。

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