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大谷にヘッドスライディング禁止令
2013年03月02日 16時00分

牽制球され帰塁する大谷翔平

 日本ハム・大谷翔平投手(18=花巻東)に、栗山監督が「ヘッドスライディング禁止令」を発令した。

 

 大谷は26日の広島との練習試合に「3番右翼」でスタメンデビュー。5回一死一塁の第3打席で右前打を放ち、続くアブレイユの右前打で判断良く三進。ホフパワーの浅い中犠飛で迷わずタッチアップし、初得点も記録した。大谷は“プロ初安打”に「2ストライクに追い込まれてからだったので良かった」とうなずいた。

 

 右翼を争う赤田が「どんなボールに対しても自分の形で振れているのがすごい」と脱帽した大谷の打撃だが、首脳陣には「走者・大谷」が懸念材料となっている。前回24日の広島戦で四球出塁した際、大谷は3度のけん制全てに頭から帰塁。「自分だけ頭から帰らないわけにはいかない」(大谷)と野手としての気概を見せたが、本気で二刀流デビューを目指す首脳陣は突き指、タッチプレーによる右肩打撲など、投手としてのリスクを考えねばならなくなった。

 

 結局、この日の午前練習で栗山監督がコーチを通じて大谷に「ヘッドスライディング禁止」を指示。「帰塁する際には足から」が厳命された。山田GMの見解も「右手をケガしては投手として困るわけだから、リードは狭く、盗塁はしなくていい。エンドランのサインなんかも必要ないんじゃないかな」ながら、それでは作戦面に制約が生じてしまう。三木内野守備走塁コーチは「今後どうするかは監督と話し合っていく」としたが、指揮官はどんな決断を下すのか。

 

 




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