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　目標は“あの大舞台”での優勝か――。ＤｅＮＡが、プロ野球の中畑清監督（５９）と４月発足の陸上部総監督の瀬古利彦氏（５６）とのコラボに大きな期待を寄せている。

　２月２６日、キャンプ地の沖縄・宜野湾を訪問した瀬古氏は「９　ＳＥＫＯ」のユニホーム姿で中畑監督とガッチリ握手。すかさず中畑監督が「来るのが遅いよ」と先制パンチを入れて「何で（背番号が）９番なの？」と聞くと瀬古氏は「ラッキーナンバー。（現役時代は）ゼッケンに９番が入ると勝った。原監督の（背番号８の）１つ上」と胸を張る。これに中畑監督が「（９が）１つ足んないよ。今は８８番だッ！」と突っ込むという具合に、２人はテレビカメラの前で約５分間の“ネタ”を披露した。

　飲み仲間でもある両氏は、１月１０日の陸上部発表会見でも約１０分間の漫談を行っている。「３年で優勝します」と話した瀬古氏に「それは言っちゃダメ。俺は言ったことない」と中畑監督が突っ込んで爆笑を誘った。そんな２人のトーク力には関係者も感心するばかりで「打ち合わせなしでこの完成度ですから。なるべく２人が一緒に行動する機会を増やしたい。２人でＴＨＥ　ＭＡＮＺＡＩ（フジテレビ系）とかに出てほしいですね」と熱望するほどだ。

　春田真オーナー（４４）も「エスビーの方とも話したけれど、瀬古さんのキャラを生かしきれなかったと言っていた。ウチでは前面に出てもらいたい」と前向き。

　横浜スタジアムのホームゲームで瀬古氏のランニング指導券付き観戦チケットの販売を予定するなど両氏のコラボ計画は着々と進んでいるが、“監督ズ”による漫談ショーだけでも十分にお客を呼べそうだ。