朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は1日、就任後初となる三一節(独立運動記念日)記念の辞で、日本と北朝鮮に向け「関係が一層悪化すれば新政権も手が打てない。挑発はやめて互いに協力しよう」というメッセージを投げ掛けた。大統領府(青瓦台)の関係者は「日本と北朝鮮に『韓国には新しい政権が誕生したため、われわれを信じ、互いに信頼を築こう』というのが記念の辞の骨子」と語った。
こうした大統領の立場について、韓国政府の関係者は「就任後初となる三一節の記念の辞から強く出たら、李明博(イ・ミョンバク)政権の対日・対北政策の延長にしかならない。朴槿恵政権と新たな出発を望むのなら、北朝鮮と日本が何をすべきかを注文した」と語った。
■日本に「歴史の省察」を要求
朴大統領は1日の記念の辞で「歴史は自己省察の鏡にして希望の未来を開く鍵」という言葉で日本に対する発言を始めた。韓日関係に関する九つの文章の中で、独島(日本名:竹島)・教科書問題などの懸案は挙げず、代わりに「歴史」は6回、「省察」については2回言及した。朴大統領は「過去の歴史に対する正直な省察がなされるとき、共同繁栄の未来も共に開ける」とも語った。
また朴大統領は「日本が韓国とパートナーになり、21世紀の東アジア時代を共に引っ張っていくためには、歴史を正しく直視し、責任を取る姿勢を持たなければならない。両国の未来の世代にまで過去史の重荷を背負わせてはならない。今の世代の政治指導者の決断と勇気が必要」と語った。