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【大リーグ】

松坂、OP戦2度目登板で2失点 2イニングとも2死から連打許す

2013年3月2日 紙面から

 【サプライズ(米アリゾナ州)大城和美】メジャー昇格は甘くねぇ!! インディアンスとマイナー契約し、メジャー昇格を目指す松坂大輔投手(32)は2月28日(日本時間1日)、オープン戦2度目の登板となるレンジャーズ戦に0−7と7点ビハインドの4回から3番手で登板。2ランを浴びるなど2イニングとも2死から連打を許し、4安打2失点、1奪三振と崩れた。松坂も「本当にストレスのたまる試合だった」とむっつりの内容で、2戦連続でアピールすることはできなかった。

 打った瞬間にそれと分かる打球が右中間フェンスを楽々と越えると、松坂は眉間にしわを寄せて打球の行方をにらみつけた。「フルカウントから四球は嫌で、外角低めにと思って投げたが、ちょっと中に入ってしまった」

 流れも良くなかった。登板した4回はあっさり2死を取ってから左前に運ばれ、暴投で二進を許すと、モアランドに2ランを被弾。5回も無失点にこそ抑えたが、やはり2死からの連打で一、三塁とされ、直後の中飛も甘いカットボールの打ち損じで肝を冷やした。

 「(練習で)ちょっといいものが出てきたところだったが、今日の試合に全くつなげることができなかった。全開でいかなきゃいけないところで、抜けるような感じでバランスが悪くなり、腕を強く振れなかった」。最後まで試合後の松坂に笑顔はなかった。

 首脳陣へのアピールが必要な立場だからこそ、悔しさが募った。マイナー契約からの開幕メジャーは、各球団1人いるかいないかの超難関だ。「結果は重要視していないと言われているが、結果が一番大事なのは百も承知しているので、悪いなりに抑えたかった」

 それでも、首脳陣の見方は少し違った。フランコナ監督は「丁寧に投げていた。速球を低めに集めていたのに(被弾した)1球だけ真ん中に入った。それが春季キャンプだよ」と心配していない様子で、キャロウェー投手コーチも「この登板を次に生かせばいい」とお小言はなかった。

 「一回一回、少しずつでも(調子を)上げていければ」と松坂。大リーグの“春”はこれからが本番。メジャー昇格という狭き門をくぐるための試練は続くが、まだチャンスは残されている。

 

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