イスラム建築:初展示、イスタンブールの街 来月16日から−−犬山・リトルワールド /愛知
毎日新聞 2013年02月28日 地方版
犬山市の野外民族博物館リトルワールドは、初のイスラム圏建築物として「トルコ・イスタンブールの街」を再現し、3月16日から公開する。今年開館30周年を迎える記念事業で、同館としては23カ国・32番目の野外展示建築物だ。今回の完成で、世界三大宗教文化圏の代表的建築物全てが展示されることになる。
同館によると、ユネスコの世界遺産に登録されている「イスタンブール歴史地区」に現存するイスラム学院と民家を忠実に再現する。イスラム学院は日本の大学に相当し、教室や学生寮などを見ることができる。また、民家内には、イスラム家族の暮らしが分かる展示をはじめ、王や王妃の衣装を試着できる。
さらに、世界三大料理のトルコ料理を提供するレストランや、民芸品や雑貨などの土産店も併設する。公開記念として、サーカスや民俗音楽などトルコの文化を紹介する催しも計画している。【花井武人】