愛知県内の会社のパソコンが遠隔操作されて殺人予告が書き込まれた事件で、ＩＴ関連会社社員片山祐輔容疑者（３０）（威力業務妨害容疑で逮捕）は、取り調べの録音・録画（可視化）が行われないことを理由に、逮捕１０日目から一切取り調べに応じていない。
同容疑者の弁護士は「証拠は何もない」などとして対決姿勢を強めているが、警視庁などの合同捜査本部は、ネット上の“足跡”に基づく立証に自信をみせている。
「絶対に無実。警察による新たな誤認逮捕と断言できます」。佐藤博史弁護士は逮捕から４日後の２月１４日に同容疑者の弁護人に就任して以来、報道陣に訴え続けてきた。ウイルス入りの記録媒体を貼った首輪が取り付けられた神奈川・江の島の猫との関係については「複数の猫に触ったが、首輪は付けていない」と主張。ウイルスに使用されたコンピューター言語「Ｃ＃（シー・シャープ）」についても、「扱う能力も開発経験もない。ウイルスに関心はない」と断言する。