大黒柱のDF闘莉王は、左足ふくらはぎの肉離れを押して開幕戦に出場する。2月24日の松本との練習試合後にアキレスけんに痛みを訴えていた闘莉王は、28日に豊田市内の病院で精密検査を受け、ふくらはぎ下部の出血が確認された。軽度とはいえ、通常は1週間から10日かかる状態で、開幕直前の故障に「順調って言いたいけど、思っていたより嫌だった。ガックリしてますね」と落胆を隠さなかった。
それでも開幕から欠場するわけにはいかない。最終調整には部分参加し、左足のキックの感触も確認した。シーズン初ゴールを挙げた相手がJ2に降格する磐田FW前田の呪いも取り沙汰されるが、「オレが信じているのはそんなもんじゃない。もっと上だよ」とキッパリ。強行出場&完封で、Jリーグ最強DFの精神力を証明する。
◆楢崎、牟田の緊張見抜く
プロ19年目のGK楢崎は、デビュー以来切磋琢磨(せっさたくま)してきた磐田GK川口との開幕対戦を喜んだ。「昔は比較されて注目されて、『もういいやろ』と思っていた。でもこの年になってまだ注目されるのはうれしい」。新人7年ぶりの開幕スタメンを飾る牟田については「人間性もプレーもバランス良く、しっかりしている」と高評価しつつ「今日は肩が上がってたよ」と肩をすぼめるしぐさでルーキーの緊張を見抜いていた。
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