NHK東海のニュース 名古屋放送局
笠松刑務所 看守が手紙を処分
岐阜県笠松町にある笠松刑務所の30歳の女性看守が受刑者あての手紙130通を受刑者に渡さずにシュレッダーにかけて処分していたとして1日、信書隠匿の疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは、笠松刑務所の30歳の女性看守で、平成20年4月から約1年半に渡って受刑者78人あてに届いた130通の手紙をシュレッダーで処分した信書隠匿の疑いが持たれています。受刑者に届いた手紙は法律に基づいて所長が本人に渡すかどうかを判断することになっていて、受け渡しが認められなかった手紙は出所するまで保管することが義務づけられています。
刑務所の調べに対し、女性看守は容疑を認め「処理が遅れて手紙が自分のところでたまってしまいなんとかしたかった」と話しているということです。
女性看守は停職3か月の懲戒処分を受け、1日付けで依願退職しました。
このほか、3年前の12月に当時の43歳の看守長が、受刑者が書いて預かっていた手紙を部下に命じて破棄させていたとして戒告処分になりました。
笠松刑務所の木下登志美所長は、「公務の信頼を著しく損ね、深くお詫び申し上げます。指導を徹底して再発防止に努めます」とコメントしています。
03月01日 19時16分