柔道事故 of 学校リスク研究所 RIRIS: Research Institute for Risk In School

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reten02-007.gif 柔道事故データブック2012

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 柔道事故の実態と特徴がこの1冊ですべてわかる!

学校管理下における柔道事故に関するさまざまなデータ(学校リスク研究所オリジナル)を掲載しています。死亡事故の分析,死亡率・負傷率の分析,部活動と保健体育科の比較分析,熱中症の分析にくわえて,巻末資料として,死亡事故事例一覧(和文,英文),障害事故事例一覧があります。

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reten02-007.gif Judo Deaths in School: Cases and Analysis in JAPAN


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For those who want to know about Judo Accidents in JAPAN


■At least 110 STUDENTS lost their lives in school judo practice over 27 years.
DEATH RATE in judo is MUCH HIGHER than any other sports.
■Nobody has alarmed.
PLEASE GIVE US THE STRENGTH to make Japanese judo much SAFER.

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スライドショーの利用方法について

①スライドの進め方
右図の○印(赤色)を付けた箇所をクリックしてください。

②グラフや表の保存方法
保存したい画像の上で右クリックし,[名前を付けて画像を保存]または[名前を付けて背景を保存]を選択してください。


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Doticon_blk_Pen.png学校管理下の柔道事故事例一覧


Doticon_blk_Pen.gif部活動別にみる死亡数と死亡率[2001-2010年度]

▼中学校における主要部活動の死亡率[2001-2010年度]▲ 他の部活動と比較したときの,柔道事故の特徴とは,死亡事故の発生件数が多いこと以上に,発生確率(10万人あたりで算出)が突出して高いことです。中学校では,柔道のみが群を抜いて高い死亡率を示しています。▼中学校:死亡件数・死亡率の数値と算出根拠▲ 死亡率は,柔道が2.385人と突出しています。次に高いバスケットボールと比べても,6.2倍の大きさです。死亡数だけでいえば,柔道よりもバスケットボールのほうが1名多いのですが,死亡率を用いると,まったくちがった結果がみえてきます。▼高校における主要部活動の死亡率 [2001-2010年度]▲他の部活動と比較したときの,柔道事故の特徴とは,死亡事故の件数が多いこと以上に,死亡率(10万人あたりで算出)が突出して高いことです。高校では,柔道とラグビーが群を抜いて高い死亡率を示しています。▼高校:死亡件数・死亡率の数値と算出根拠▲ 死亡率は,柔道が3.986人,ラグビーが3.840人で,この2種目が圧倒的に高いです。次に高い剣道の1.468人と比べても柔道は2.7倍の大きさです。死亡数は野球がもっとも多いのですが,死亡率からみると,柔道やラグビーは,野球よりもはるかに高い値をとることがわかります。



Doticon_blk_Pen.gif死亡事故118件[1983-2011年度]の分析

死亡事故を防ぐには,まずもって死亡事故から学ばなければなりません。このスライドショーでは,死亡事故を数量的に分析することで,事故の具体的な特徴を明らかに,事故防止の留意点をつかんでいきます。対象とするのは,1983-2011年度の29年間に学校管理下(部活動・保健体育等)で発生した死亡事故118件です。▼学校段階(中学校/高校)別▲ 柔道の死亡事故は,中学校と高校で起きていて,高校の件数は中学校のそれの2倍弱です。なお,小学校の管理下では,死亡事故は起きていません。また,学校管理下以外で起きた死亡事故(町道場での事故)は,ここには含まれていません。▼死亡に至る経緯別@中学校▲「柔道固有」というのは柔道固有の動作に起因する死亡,「運動全般」というのは運動全般に共通する死因(突然死、熱中症等)を指しています。柔道固有の動作(投げ技等)による頭部外傷(急性硬膜下血腫等)の多さが,特徴的です。▼死亡に至る経緯別@高校▲「柔道固有」というのは柔道固有の動作に起因する死亡,「運動全般」というのは運動全般に共通する死因(突然死、熱中症等)を指しています。柔道固有の動作(投げ技等)による頭部外傷(急性硬膜下血腫等)の多さが,特徴的です。▼学年別▲中高いずれにおいても,1年生すなわち中高それぞれの発達段階における「初心者」で事故が多発しています。▼部活動/保健体育別▲部活動で死亡事故が多く起きています。保健体育よりも部活動のほうが,活動時間が長く,また練習が厳しいことにより,身体への負荷が大きくなるためであると考えられます。▼男女別▲圧倒的に男子生徒が死亡事故に遭っています。▼頭部外傷と学年▲「頭部外傷」と「頭部外傷以外」(「窒息等」「運動全般」「その他・不明」の合計)それぞれにおける学年別の件数と割合を算出してみると,中高いずれも,「頭部外傷」の死亡が,他の死因と比較してとくに初心者に多く起きていることがわかります。▼死亡事故件数の年次推移(1983- )▲ 1983年度以降に発生した,柔道による死亡事故の件数です。


Doticon_blk_Pen.gif負傷事故データによる部活動と保健体育科(授業)の比較分析[2009-2010年度,中学校]

2009-2010年度に中部圏(愛知県,三重県,岐阜県,静岡県,富山県,石川県,福井県の計7県)の中学校で発生した柔道の負傷事故に関して,部活動と保健体育科(授業)の比較分析を,頭部外傷に着目しておこないました。▼各年度における負傷事故全体の件数▲保健体育と部活動を比べてみると,部活動のほうが保健体育よりも約1.7倍の事故が起きています。なお,それぞれの活動時間については,部活動は保健体育の2.9倍に達すると試算されます。▼負傷事故全体に占める頭部外傷の割合▲負傷事故全体のなかで頭部の負傷(頭部外傷)が占める割合は5~7%です。▼頭部外傷における負傷の種類▲ 頭部の負傷では,挫傷・打撲の割合が圧倒的に高く,全体の約8割を占めています。▼[グラフ] 保健体育/部活動 × 頭部の負傷▲ 負傷した場合について,保健体育と部活動それぞれにおける頭部外傷の割合を算出してみると,部活動よりも保健体育のほうで頭部を負傷する割合が高いことがわかります[p < 0.05]。▼[クロス表] 保健体育/部活動 × 頭部の負傷▲ 前のスライドで示したグラフの元となる数値です。▼[クロス表] 保健体育/部活動 × 性別 × 頭部の負傷▲ 前のスライドで示したグラフの元となる数値です。▼[グラフ] 保健体育/部活動 × 学年 × 頭部の負傷▲ いずれの学年でも,負傷した場合には,保健体育のほうが部活動よりも頭部を負傷する割合が高いです[各学年においてp < 0.05]。ただし,学年間のちがいはほとんどありません[p > 0.05]。▼[クロス表] 保健体育/部活動 × 学年 × 頭部の負傷▲ 前のスライドで示したグラフの元となる数値です。▼[グラフ] 保健体育/部活動 × 学期 × 頭部の負傷▲ 学期間での差はあまり大きくありませんが,一学期中の事故の割合が若干高い傾向が確認できます[p > 0.05]。▼[クロス表] 保健体育/部活動 × 学期 × 頭部の負傷▲ 前のスライドで示したグラフの元となる数値です。▼[グラフ] 保健体育における 時間帯 × 頭部の負傷▲ 保健体育時に限定して,午前と午後のどちらの時間帯で頭部外傷の割合が高いのかについて調べました。午前中(8時台から11時台)のほうが,頭部外傷の割合が若干高いことがわかります[p > 0.05]。早い時間帯のほうが,頭部を損傷しやすいといえます。▼[クロス表] 保健体育における 時間帯 × 頭部の負傷▲ 前のスライドで示したグラフの元となる数値です。


Doticon_blk_Pen.gif主要部活動の負傷事故に関する分析

全国6ブロックから選ばれた計6県のデータを利用して,中学校の主要な部活動における負傷事故の医療費支給率を比較します。この分析は,「課外指導における事故防止対策 中間報告」(独立行政法人日本スポーツ振興センター 2009)の集計データを,重傷度別に分けて再分析にかけたものです。▼中学校における重度の負傷▲ 重度では,柔道とバスケットボールが高い値を示しています。なお,「骨折/捻挫/靱帯損傷(断裂)/脱臼」の4つが「重度」,残りの負傷が「軽度」です。重度は医療機関に報告される確実性大であるため,「支給率」を「発生率」と読み替えてもよいですが,軽度は暗数があるため「支給率」としておくべきです。▼高校における重度の負傷▲ 重度では,ラグビーや柔道が高い値を示しています。


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