地獄谷野猿公苑劇場はじまりはじまり〜
「はぁー、あったかいなー♪
…え、今年の干支は猿じゃなくて辰だって?
そんなことは俺たちには関係ない。
とにかく寒い季節には温泉につかるにかぎる。
な、そうだろう!
ここは『地獄』ならぬ『極楽』だな!」
今回の記事は、温泉に入る猿など、ニホンザルの貴重な生態が自然観察できる山ノ内町の「地獄谷野猿公苑」から、なんと、特別編集委員のボスザルさんによるレポートをお届けします!
ここは猿たちの生態を観察する場所ですが、実はヒトのほうが観察されていたなんて…。
信州にはいい温泉がたくさんあるけど、まあよかったらこっちにも来てみてよ。この露天風呂は俺たち専用だから、人間は入りたくてもだめなんだ。でも、隣に建つ歴史ある旅館「後楽館」では、日帰り入浴もやってるみたいだから、そっちを利用してくれよな。
昨年の地震は、大きな揺れでびっくりしたけど、今年は俺たちにとっても平和な一年となるといいなぁ。なあ人間さん?
それにしても、毎日いろんな髪や目の色をした人間たちが俺たちの周りを囲んでいるね。なんでも俺たち「スノーモンキー」なんて呼び名も付いているらしく、温泉に入る猿っていうのは、世界でもめずらしいみたいだぜ。
そうそう、ここに入場する時には、このチケットを購入してきておくれよ。冬は渋温泉ルートが閉鎖されるから上林温泉からの遊歩道を歩いてくるしかないんだ。冬は雪があるから遊歩道入口から30分くらいかかるみたいだけどね。それから、寒いから防寒対策はしっかりとな。俺たちは温泉に入って寒さをしのいでいるけど、人間は完全防備しないと風邪を引いちゃうぞ!
公苑内には特別記念物に指定されている「渋の地獄谷噴泉」なんてのも見られるよ!大昔の火山の影響で温泉が吹き出し、絶えず100度近い温泉を吹き上げているというめずらしいものなんだ。
ちなみに開苑時間は次のとおりだけど、もし俺たちが公苑にいなくても怒らないようにね。サボっているわけじゃない。周りの山にエサ探しに行っていると思ってくれ。自由気ままな俺たちだけど、休みっていうものはないんだぜ。ただ、今の季節は降雪もあるから、俺たちの顔を見たければ事前に確認してから来てくれよな。
地獄谷野猿公苑開苑時間
夏季 8:30〜5:00
冬季 9:00〜4:00
問合せ先
株式会社地獄谷野猿公苑
〒381−0401
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845番地
TEL:0269-33-4379
「インターネットではライブ映像も見られるよ!」
地獄谷野猿公苑
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コメント
さすがですね〜
自然に生きる動物は、厳しい季節でも生き抜く備えがあるんですね!安心できる情報をありがとうございます
自分が冷え性で寒がりなものですから、ついつい湯冷めしないかと心配しちゃいました。
投稿者 たまこ : 2012年01月16日 19:16
たまこさま コメントありがとうございます。
地獄谷のサルさんたちから、「ご心配いただきありがとう」とのコメントをいただいております。
人間は、汗を掻いて体温調節しますが、サル等毛皮をまとった野生動物は、汗をあまり掻かないので急激な体温変化がおこらず、湯冷めをしないようですよ。
冬季の生活はこちらをご参照下さい。
http://www.jigokudani-yaenkoen.co.jp/fieldnote/sarutachihaima/sarutachi_huyu.html
投稿者 長野県のおいしい食べ方編集部 : 2012年01月16日 15:01
ニホンザルの生態を自然の状態で観察できる場所なんですね。
「餌づけはサルたちを観察できる状態に留めておくための手段であって、エサを与えることが目的ではありません。」と野猿公苑のホームページに書かれてましたが、「餌付け」と「人付け」のバランスが難しいでしょうね。
温泉に浸かっているサルたちの気持ち良さそうな表情に癒されます。
でも、いつも思うのですが、湯から上がった後、人間のようにタオルで拭くわけでもなく、暖かい布団に入って寝るわけでもないので、湯冷めして風邪をひかないかと心配になります。
投稿者 たまこ : 2012年01月13日 18:01
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