元大関として史上3例目となる十両での土俵(過去は大受、雅山)に挑む雅山(35)=藤島=が28日、大阪府高槻市の宿舎で翔天狼と11番の稽古。幕下陥落となれば現役引退に直面する東十両9枚目だが、「スタートラインに立ったという気持ちでやる。みんな関取を目指して入門してくるわけですから。スタートラインに戻ったという気持ち」と前向きに語った。
東前頭16枚目だった初場所は3勝12敗。大きく負け越したが、気持ちは切れていない。場所が終わると部屋近くのジムでプール歩行に励んだ。ペースは週に4〜5日。それまでは1キロだった歩行距離を1・5キロに延ばした日もあった。「膝回りの筋肉が盛り上がってきたし、脚の感じはいい」と手応えもつかんでいる。
場所後の4月には長男・雅功君が幼稚園の入園式を迎える。また、春巡業が地元の水戸市で開催されることもモチベーションになっている。
「入園式も参加できそうな日程なので、何とかいい成績を残して、やり切って戻ってきたい」と決意を口にした。
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