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【プロ野球】

大谷 フリー打撃で150キロ キャンプ打ち上げ「100点」

2013年3月1日 紙面から

打撃投手を務める日本ハムの大谷=沖縄・名護市営球場で

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 日本ハムは28日、名護キャンプを打ち上げ、ドラフト1位・大谷翔平投手(18)=岩手・花巻東高=は、1軍では初めて打撃投手を務め、最速150キロをマーク。野手としては、フリー打撃で柵越え5発と二刀流で魅せ、「100点です」と満点キャンプを締めた。

 規格外の黄金ルーキーは、その片りんを魅せてキャンプを締めた。プロ入り後は2度目、1軍では初めてとなる打撃投手を務めると、今浪、鵜久森を相手に計41球を投げ、安打性は4本。それでも「左打者への抜け球が多かったのが課題。右打者にはよかったので、左へどう投げるか考えてやっていきたい」と課題を口にした。

 21日、2軍での打撃投手の時は、変化球はカーブ、スライダーだけだったが、この日はチェンジアップとカットボールも加え、変化球でもストライクを取ってみせた。鵜久森への18球目は、外角低めに外れはしたものの、球団のスピードガンで150キロをマーク。「率直にストレートがよかった。手元ですごく速く感じた。まだ高校を卒業してもいないのにあんな投球するなんて、見たことない」と目を丸くした。

 それでも栗山監督は「まあまあでしょ。160キロ出る投手なんだから150キロは普通。僕は(キャスターとして)翔平のホントにいい時を見て度肝を抜かれているから、その衝撃はこんなもんじゃなかった」と、物足りないと言わんばかり。それだけ潜在能力の大きさに期待をかけている。

 その後のフリー打撃でも41スイング中、安打性の当たりは21本、うち5本が柵越えと打撃でも非凡さをアピールした。

 1カ月のキャンプを終えても、体重は「落ちるかなと思ったけど全然変わらなかった」と87キロをキープ。新人合同自主トレから見守ってきた吉辺トレーナーは「体脂肪は確実に落ちているはずなのに体重が変わらないのは、筋量が増えているからだろう。自主トレからトレーニングを積んできた成果」と話す。

 キャンプ半ばに卒業試験のため、岩手・花巻に一時帰郷し、「そのころが一番きつかった」と振り返る。疲労もピークだったが、徐々にプロのキャンプのリズムに慣れ「ケガなく最後までやれて、体力も向上した。いっぱい反省点が見つかったので100点」と満足げな表情。2日には卒業式に出席し、3日は教育リーグに打者として出場予定。いよいよ本格的にプロとして動きだす。 (竹村和佳子)

 

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