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【プロ野球】

本番でも代役は糸井 浩二監督明言

2013年3月1日 紙面から

◇WBC強化試合 日本6−1巨人

 最後に最大の試練が訪れた。山本監督がチームの根幹として据えていた阿部がケガで欠場。追い込まれた侍のボスが腹をくくった。

 「阿部がどういう状態になるか分かりませんが、もし出られない場合は、こういうオーダーになると思います」

 ハッキリと言った。阿部不在の戦いを覚悟している。そうなれば、基本となる陣形がこの日のオーダーだというのだ。阿部を欠いた新打線は12安打6得点。柱を欠いたにもかかわらず、見事につながった。

 大きく動いた。2番には初めて角中を据えた。捕手は相川。核は、4番に指名した糸井だった。「見ての通り、力みのあるバッティング。本来のバッティングではなかったと思う」。経験豊富な山本監督の目でなくとも、糸井の力みは明らかだった。5打数無安打、2三振。それでも指揮官はこのオーダーを基本線と腹をくくったのだ。

 本番のオーダーも、すべては阿部次第。「きょう1日休んで、明日の状態を見てからになる」。山本監督はこう話した。右膝がどこまで回復するのか。もし試合には出られても、100%を求めるのは無理だ。だから試合前、山本監督は選手たちには「みんなでカバーしよう」という話をしたという。

 「阿部慎之助がこういうかたちになったけど、待ったなしで始まる。打者はハツラツとしたバッティングをした。投手もいい状態できている。万全で臨みたいと思う」

 試合後、自分に言い聞かせるように語った山本監督。リーダー阿部の故障によって浩二丸は沈むのか、それとも追い風に変えるのか。答えが出る日は目の前に迫っている。 (生駒泰大)

 

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