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きのこの話。
 

今日のダーリン

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・昔から、女の子というのは、
 なにかに一所懸命になっているときでも、
 親の都合で用事を言いつけられて中断させられる。
 そういうことだけはしないように、気をつけていました。
 ‥‥と、これは吉本隆明さんが、
 じぶんの子育てについて語っていたことです。
 
 その話を聞くまで、ぼくは、
 女の子ばかりでなく、子どもが
 なにかに夢中になっているときに、
 他の用件を言いつけられたりして
 中断させられるということについて、
 あんまり考えたことはありませんでした。
 これを聞いて、「なにかに夢中になっている時間」が、
 とても大事なものなんだと、知ることになりました。

・そういえば、と、ぼく自身のことを思い出します。
 中学1年生だったと思うのですが、
 北杜夫さんの『どくとるマンボウ昆虫記』という本が、
 読みはじめたらやめられなくなって、
 ふとんのなかで腹ばいになって、
 夜を通して読了してしまったことがありました。
 あのとき、なぜ「もう寝なさい」と言われなかったのか。
 いまでも不思議なのですが、
 「やめられない読書」というものがあることを、
 父親が知っていたのかもしれません。
 
 ちょうどよく少し読んでは、
 また翌日に少しという具合に読書することもありますが、
 一気に「夢の中」に行きっぱなしで帰れなくなるという
 ある種の反社会的(?)行為のなかに、
 その後のじぶんの生き方に関わる重要なエキスが、
 蓄えられてきたのではないかと、いま、思います。
 
 ふだんは、規則正しく食事やら就寝をくり返す家人が、
 編みものや読書に夢中になって、じぶんのルールを破り、
 朝方に寝ることが、ごくたまにあります。
 そういうときぼくは、「仲間」を見る目で彼女を見ます。
 そのバラつきこそが、おおげさな言い方をすれば、
 人間の生きるおもしろさだもんね、と思うのです。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
自由とか好奇心とかは、毒にもクスリにもなる妙薬でねー。


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