名作ハードボイルド・冒険小説
書評/Hidetoshi Nishinoaki
作   品   名 著     者       出  版  社 書        評
長いお別れ
R・チャンドラー
ハヤカワ文庫
男同士の友情が際立つハードボイルド不朽の名作。フィリップ=マーロウは、わが輩の永遠のアイドルなのだ。
大いなる眠り
R・チャンドラー
創元推理文庫
映画では、マーロウをH・ボガードが演じた。この時なんとマーロウはわが輩と同じ33才だった。R・チャンドラーのデビュー作。
さらば愛しき女よ
R・チャンドラー
ハヤカワ文庫
大鹿マロイの愛した女、ヴェルマを探すマーロウ。成功するには、裏ぎるしかなかった悲しい女の物語。
赤い風
R・チャンドラー
創元推理文庫
マーロウのやさしさが溢れる名作。この作品を読まずしてハードボイルドを語るなかれとあえて言おう。
幻の女
W・アイリッシュ
ハヤカワ文庫
迫りくる死刑執行の日。唯一の目撃者幻の女を捜せ。インパクトのあるラストは読んでの楽しみにしてくれ。
黒衣の花嫁
C・ウールリッチ
ハヤカワ文庫
するどい描写、セリフのすばらしさ、文章の豊色。これぞ、ウールリッチという作品だ。著者もミステリアスで魅力十分だ。
死にゆく者への祈り
J・ヒギンズ
ハヤカワ文庫
殺しを生業とする男の怒りと哀しみ。映画ではM・ロークが主演した事もあり、bPです。
鷲は舞い降りた
J・ヒンギス
ハヤカワ文庫
ヒトラーの命令を帯びてチャーチル首相、誘拐計画が開始された。リーアム・デヴリン、カッコイイ。
深夜プラス1
G・ライアル
ハヤカワ文庫
ヨーロッパを舞台に、プロのガンマンが対決する。アル中のガンマン、ロヴェルがカッコイイ。
さらば甘き口づけ
J・クラムリー
ハヤカワ文庫
小説で大切なものは、プロットではなく、登場人物の魅力だ。現代の正統派ハードボイルド。
誰かが見ている
メアリー・H・クラーク
新潮文庫
誘拐犯フォクシーとFBIの熾烈な戦い。フォクシーと名のる男の正体は?スピード感あふれるサスペンス。
悪党パーカー人狩り
R・スターク
ハヤカワ文庫
ピカレスク小説の傑作。一匹オオカミの悪党パーカーの冷徹さとプロ意識にわが輩はたまらない魅力を感じる。
悪党パーカー襲撃
R・スターク
ハヤカワ文庫
パーカーの企てた銀行襲撃計画は成功するのか!?悪党パーカーこそ、ダーティーヒローと言える。
 
悪党パーカー弔いの像
R・スターク
ハヤカワ文庫
悪党パーカーの生活、文化、コネクション、ルール、流儀には風格がある。文章前編に漂うノワールの香り。
酔いどれ探偵街を行く
C・キャノン
ハヤカワ文庫
NYの酔いどれ私立探偵キャノンの活躍。ウイスキー、トレンチコート、無造作にポケットに入れた新聞。ハードボイルドしてるよね。
タイタニックを引き揚げろ
C・カッスラー
新潮文庫
タイタニック号に積まれていた極秘物質とは、何だったのか。壮大なスケールの大活劇小説だ。
八百万の死にざま
L・ブロック
ハヤカワ文庫
マンハッタンのアル中探偵マット・スカダーの活躍。この作品も、現代の正統派ハードボイルドだ。
 
聖なる酒場の挽歌
L・ブロック
二見文庫
スカダーものは、この2作品がおすすめだ。スカダーはこの作品以降、酒を断ち急にパワーダウンするのだ。
ドルの向こう側
R・マクドナルド
ハヤカワ文庫
小説のよさは、登場人物の魅力とセリフと場面の良さだ。ステラが作品に彩りを与えている。
そして夜は蘇る
原 ォ
ハヤカワ文庫
私立探偵沢崎、颯爽とデビュー。緻密なプロットといきのいいセリフ。日本にもこんなにすばらしいハードボイルドがある。
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Last updated: 2005/7/24