暴行教師の助命嘆願署名が企画されている長野県安曇野の穂高東中学。
助命嘆願だけではありません。この学校の父兄は、被害少年の部活からの追放署名まで行っていたと言います。
この事件は教員による「体罰」と誤解されるか、もしくは、故意にそう誤解させられているような気がします。
「体罰」でさえ容認されるものではない。それなのに、それが体罰どころか、教員の私的感情による暴行であったとしたらどうでしょう。
それをあきらかにするために、事件の経緯をあらためて掲載することにしました。
この事件は、学校にマイカー通勤する教員が、愛車の上に干した体操服が落ちたというだけの理由で生徒を投げ飛ばし、暴行を働いた事件と同質の事件です。
自己規制能力も教育者としての資格もない人間の、それも大人が無抵抗な子供を相手に行った悪質な暴行事件なのです。
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「お前が入部してきた時から、ムカつくんだよ!」
安曇野署が安曇野市内の中学校の1年生男子に対する暴行の疑いで、この中学校の男性教諭の書類を松本区検に送ったことが7日、分かった。 (略)
この中学校や男子の保護者などによると、ことし6月中旬、教諭が男子のプール掃除の態度をめぐり、問いただした際に体の接触があり、男子が倒れた。保護者は学校などに説明を求めてきたが、10月に同署に被害届を出した。保護者は取材に「(男子は)全力でタックルされ、吹っ飛ばされた」としている。これに対し、教諭の弁護人は「教諭の行為が暴行に当たるか疑問。不起訴処分を求める」としている。市教委と県教委は「捜査結果を待ち対応を考えたい」としている。(新聞報道)
穂高東中学校・講堂にて、昨日(12月8日)17:00より、この件で、学校側の説明会がありました。まるで、立件(送検)されて新聞に載ったくらいでは、「暴行」を認めないくらいの内容でした。
当の暴行を行った教師本人は、しっかり職員会でも、警察にも認めているにも拘わらず、です。
弁護士の「教諭の行為が暴行に当たるか疑問。不起訴処分を求める」という記事の一部を盾に取った感もありましたが、弁護士は受任した以上、それが職務ですから当然の行動でしょう。(略)
息子の口をふさぐような説明会は想定内でした。校長は、保身に懸命のようなので、事実は言うわけが無いと思いながら出かけて行きましたが、「まあ、うまくまとめたな」という内容でした。
何故、「保身」か。ご存じの方が少ないようなので書きますが、教員が不祥事を起こすと、校長も連座で処罰される場合があります。
★懲戒処分等の状況一覧(平成22年度)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/12/22/1314343_01.pdf
一番下に細かい字で、
(注) ( )は、非違行為を行った所属職員(事務職員等含む。)に対する監督責任により懲戒処分等を受けた者の数
と書いてあるのが見えるでしょうか。こういう事だと思います。
学校は公の場では息子に反論させる気はないようなので、息子の名誉の為にも「何が起きたか」を伝えたいと思います。
息子が語った事実はこうです。
6月19日、この日は、プール掃除があり、部活単位でやっていた。M教師が、タイヤを洗うような高速噴射機を持って、子供達を追い回しながら、水をかけあい、みんなでふざけながら掃除していた。
部活が終わり、帰りの会の時、該当教師は、喫煙室の窓の外に子供を並べ、自分は、喫煙室の中から、帰りの会をやった。
「お前だけ残れ」と言われたのが家の息子。
該当教師「プール掃除中、ふざけていたそうじゃないか」
息子「ボクだけふざけてたわけじゃないです」
該当教師「じゃ、M先生に聞くからな」
そして喫煙室から出てきて、M教師を呼んだ。下校指導をしていた、教員2名も集まって来て、取り囲む形になった。
該当教師「こいつはふざけていましたか」
M先生「みんなふざけてましたよ」
該当教師「(息子に向かって)てめー、嘘ついたんじゃねーか!
と、手に持っていた、ファイルを思い切り地面に叩きつけ、該当教師は息子に全力でタックル。
一瞬、体が浮き、左臀部を思い切り打ちつけた。息子が立ち上がると、今度は、おなかに膝蹴り。また、倒れた息子に、
「お前が入部してきた時から、ムカつくんだよ!」
「お前なんか、部活に出てくるな!」
息子は、泣きながら、「バスケットがやりたいです」と手をついて謝ったとの事。
ファイルから飛び散ったプリントを、「拾え!」と怒鳴られ、這いつくばって、拾い集めた。
該当教師が、タックルしてきた後の表情に、非常に恐怖感を持ったとの事。
目の焦点が合っていなかったらしい。
その後、「掃除は掃除で信用を取り戻せ」「もう1回プール掃除をしろ」
息子は、「ボクだけじゃないじゃないか」と思ったそうですが、
怖くて反論できなかった。
これが、息子の話。 ( 2012-12-09 付 お母様のブログより )
http://ameblo.jp/jack-jack-attack-4
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これは体罰と表現していいものなのでしょうか。
教育者にあるまじき 個人的好悪、恣意的な感情による暴行ではありませんか。
教師と生徒と言う歴然とした力関係の差、大人と子供と言う体格差、そんな相手にタックルをかますという神経、さらに腹部を蹴り上げるという神経、その動機が「お前が入部してきた時から、ムカつくんだよ!」と言うにいたっては、もはや教師としての資質以前に、まともな人間としての資質に問題があると考えるのは間違っているでしょうか。自分が地面にたたきつけ散乱させた書類を一枚一枚ひろわせるという行為。それは生徒を人間としては見ず、支配下にある奴隷のようにあつかうという歪んだ権力意識のあらわれと見るべきではないでしょうか。
さらに異常なことは、この学校の校長がいまだに「肩が触れ合っただけ」と強弁していることです。つまり、安曇野警察署は、子供と肩が触れ合っただけの市民を書類送検したと言い続けていることになります。
テレビ局が取材に訪れたようです。教育委員会はそれでたいへんな騒ぎになったそうです。この取材が、いつ、どのような形で放送されるかは知りません。
ただ、こうした事実が電波にのって全国に伝えられるとき、少年を部活動から追放するという署名活動、さらには暴行教師の処分軽減を求める助命嘆願署名といった活動が、全国の人間の目にさらされるとしたら、穂高東中学、安曇野市だけにとどまらず、かつては教育県とまでたたえられた長野の威信を、大きく踏みにじることになりはしないでしょうか。
穂高東中学校
長野県安曇野市穂高5119番地2
TEL::0263-82-2230
FAX:0263-82-7418
コメント欄に「暴行教師の仲間」を自称する方からの面白いコメントが寄せられています、日本語にならないブ~とかバ~とかのいくつかの宇宙語コメントは削除しましたが、かろうじて言葉の体をなすものは貴重な標本として残すことにしました(笑)