- [PR]
地方
大津 中2自殺 「管理職として責任大きい」 校長処分で県教委判断
2013.2.27 02:26
大津市立中の男子生徒が自殺した問題で、生徒が通っていた中学校の校長(59)が26日、管理監督責任を問われて受けた減給の懲戒処分。いじめに関する問題をめぐっては異例ともいえる管理職の処分に、県教委は「早期発見できなかったことが結果的に生徒の死を招いた。管理職として体制づくりができなかった責任は大きい」と説明した。
県教委の処分を受け、大津市教委の富田真教育長と松田哲男教育部長が市役所で緊急の記者会見。富田教育長は「安心安全を最優先させるべき学校教育が信頼を著しく損なう結果となり、深くおわびしたい」と謝罪。処分内容については「県教委の判断なので妥当と考える」と述べた。
また県教委の処分と同時に、市教委が同校の教頭2人を文書訓告にしたことについて、松田部長は「事故後の対応や校長の補佐が不十分だった」とし、学年主任だった男性教諭を厳重注意処分としたことについては「当該学年の連絡調整と指導助言の責任を十分果たせたとはいえない」と強調した。
校長の退職で、男子生徒が通っていた中学校は当面トップ不在の状態となる。県教委は後任について「時間が必要だが、卒業式(3月12日)に間に合うよう決めたい」と説明。県教委によると、市教委から処分の報告を受けた校長は「職員はよく頑張ってくれた。新しいリーダーには安定した学校運営を期待したい」と話していたという。
- [PR]
- [PR]