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事件
いじめ事件が前年比2・3倍 大津の中2自殺影響か
2013.2.21 11:53
[いじめ問題]
平成24年中に全国の警察が摘発・補導したいじめが原因の事件は、前年の約2・3倍の260件に上ったことが21日、警察庁のまとめで分かった。摘発、補導された人数は511人と前年比約2・3倍に増加。警察庁幹部は「昨年7月、大津市の中学生自殺問題が大きくクローズアップされてから、学校が警察に対応を求めるケースが増えたためではないか」と話している。
昨年の事件別の内訳は、傷害122件▽暴行74件▽恐喝20件▽暴力行為11件▽強要10件など。特に傷害事件は前年比で約2倍、暴行事件は約4倍となった。事件の認知状況では、昨年上半期は65件に対して下半期は195件と急増した。
中には、ネット上の掲示板やブログなどで、相手の名前を特定した上で、悪口を書き込んだ名誉毀損事件なども3件あった。
昨年に摘発・補導された人数も前年の219人から511人と急増。このうち中学生は384人で75%以上を占めた。昨年上半期に摘発・補導されたのは125人だったのに対し、下半期は386人と急増した。
事件数と摘発・補導された人数がいずれも下半期に急増したことについて、警察庁幹部は、「大津市の自殺問題の影響が大きいほか、いじめ問題への対応のために学校に配置されたスクールサポーターからの情報提供などもある」と分析。今後の対応については、「学校との連携を強化し、より的確に対応していきたい」という。
いじめの原因・動機別では、「力が弱い・無抵抗」(40・3%)▽「いい子ぶる・なまいき」(18・4%)▽「態度動作が鈍い」(14・9%)などのほか、「よく嘘をつく」▽「家柄、家族の資産などを自慢」▽「仲間から離れようとする」▽「肉体的欠陥がある」などもあった。
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