らいくあらーめん

　お休みの日は愛犬の散歩から。
　間違えたり勘違いしたことの言い訳が苦手で、ちゃんと説明したり上手く立ち回れば事を荒立てずに済むのに、何もしないから取り返しが付かなくなってしまう。
　公私に渡って同じ姿勢で対応してしまって、色々なことがもう後戻りができないところまできている。
　まあ、残りの人生もそう長くないから、いまからどうこうしようというのも面倒、このままハードランディングだろう。

　庭にはフキノトウが芽吹きだしました。
　花が咲くほど大きくなってしまうととても食べられないので、摘んで天ぷらにするなら今のうちなんだけど。
　さて、滅多に無い（祝日ではない）月曜日休み、有意義に過ごすイベントが思いつかず、残ったままになっているラーメンの繁盛店２０１１年版の未食店巡りをしておこう。

　相模大野、湘南台と乗り換えて下永谷。
　地下鉄の駅なのに出口が一つしか見当たらないのですが、本当なのか。

　駅から10分ほど歩いて麺匠るい斗＠下永谷。
　渡なべ出身の無化調スープの店、この辺りは有名店だらけで、しかも大お気に入りの店もあって、数年来の宿題店になっていました。
　一軒家ですけど正面真ん中は壁になっていて、左手から入って右手から出ていくようです。
　店先に貼り出されている雑誌の切り抜きを読んでから入店、すぐに券売機があります。

　説明によると、醤油は豚と鰹のこってりスープ、塩は鶏と煮干しのまろやかスープ、味噌は味噌とスパイスの芳醇スープとのこと。
　食券を買って、ゆったりした店内を進むと炭火で炙られたチャーシューの匂いが漂っていて食欲をそそります。
　カウンター10席のみで半分くらいが埋まっていて、どなたも美味しそうにラーメンを食べていました。

　程なくして塩らーめん680円、とても塩ラーメンには思えない茶濁した麺相です。
　白胡麻がたっぷり散らされたスープをレンゲですくって飲んでみると、きゅっとくる強めの塩味、強めだけどすっと抜けていく。
　この後味の良さこそが渡なべスタイル、また食べたくなってしまう、また食べに来てしまう。
　説明がなければ分からないほど一体化した煮干し出汁と鶏ガラ出汁のスープ、美味しいなあ。
　食材を厳選しつつも食材に頼り切らずに調理の腕を振るうからこそ、お弟子さんは必ず高田馬場の本店（？）で修業された後に独立されるのでしょう。

　合わせる中細麺はやや固めの仕上がりで、食べ始めはスープとちょっと合っていないなあと思いつつ食べている間に合ってくる。
　炙ってあるチャーシューは煮豚だけど焼き豚のよう、極太のメンマと青ネギ、息つく間もなく食べ進められます。
　気が付いたら食べ終わってしまってご馳走様でした。
　駅近ならば大行列店必須なのにわざわざこの地で営業するのは意味があるのでしょう。

　挨拶無しに素通りするのは勇気が要るけど、時にはそんな勇気を出さなければならないときもある（ホントか？）。
　もし店主さんと視線が合ったら挨拶だけでもとは思いましたが。

　続けて天下一品上永谷店＠上永谷、これでやっと神奈川県内の天下一品は全店訪問できました。
　お昼時を過ぎていましたので待たされるかと思ったらそうでもなく、いや、自分が座った直後辺りから並び始めていました。
　店先の色あせ具合からかなり長く営業されているようですが、店内は小綺麗で改装したのかと思うほどです。

　人数を聞かれてからカウンター席に案内されます。
　カウンター7席に4人掛けテーブルが4卓と天下一品にしてはこぢんまりしています。
　お冷やを運んできて下さったので、メニューも見ずにオーダー、「にんにくはお入れしますか」と聞かれるのでお願いしました。
　ラーメンはこってりとあっさりのみで、こっさり、味重ね、味噌などはありません。
　トッピングはチャーシュー、キムチ、ネギ、煮玉子、メンマとごく一般的。
　定食は餃子、唐揚げ、チャーハン、豚キムチ、明太子ご飯と極めて普通の天下一品です。

　ほどなくしてこってり並700円、相変わらずの雑な麺相です。
　平均的な天下一品の粘度に比べると、スープはこってりさが少し足りませんけどとっても美味しく、個人的にはこの位のこってりさがちょうどいいです。
　ぴりりとしたニンニクも効いていて、程よい茹で上げ加減の中細麺はするすると食べられます。

　もう少し何とかならないかと毎回思うチャーシュー、メンマ、青ネギ、と。
　途中からからし味噌を混ぜ合わせて味変を楽しみ、美味しく頂きご馳走様でした。

　上永谷駅に戻って、どこかでコーヒーでもと思いつつも寄らずに町田へ。
　昨日、立ち寄ったら店内待ち数人で諦めた宮越屋珈琲町田店（ホームページ）、今日もほぼ店内満席です。
　タバコを吸わないので常に1階席ですけど、一度、2階席も見てみたいな。
　レギュラーコーヒーでも良かったけど、試しに飲んでみたガテマラの粗挽きの強め850円。
　コーヒーカップに描かれた鳥の名前が分からない（植物は千両っぽいけど）。
　ここのコーヒーはとても美味しくて、コーヒーを飲むことに専念してしまいます。

　時間があったので二つ前の駅から歩いてみました。
　ちょうどタイミング良く夕陽、あんまり上手く撮れなかったけど。