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政治
【政論】玄葉氏よ、お前もか ブーメランの「お家芸」継承
2013.2.28 22:58
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民主党は以前から、放った言葉が必ず自分に戻ってきて突き刺さる「ブーメラン政党」といわれてきた。28日の衆院予算委員会での質疑を通し、党の次代を担う玄葉光一郎前外相もその「お家芸」をきちんと継承していることが得心できた。
玄葉氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、オバマ米大統領との会談で関税撤廃に事実上「例外」を認める共同声明を文書でまとめた安倍晋三首相にこう迫った。
「当たり前のことで国内向けのパフォーマンスだ。明示的に文書にしたわけではないが、すでに昨年4月に私と米通商代表部(USTR)のカーク代表との間で、関税は交渉の中で決まっていくと確認している」
これに対し、首相はあきれた様子でこう返した。
「だったら民主党政権時代に文書にすればよかったではないか。政治は結果だ。『そんなの俺たちだってできた』と言っても世の中に通らない」
外交交渉は往々にして「言った、言わない」の水掛け論に陥りがちだからこそ、文書化の意義は大きいはずだ。玄葉氏の交渉相手のカーク代表より、オバマ大統領の言葉が重い意味を持つのは論をまたない。玄葉氏がいくら言い募っても、負け惜しみにしか聞こえない。
また、玄葉氏は平成23年3月の東日本大震災発生から首相が自民党総裁に就任する24年9月までに、何度福島県の被災地を訪ねたかと質問した。そして首相が「3回ぐらいだ」と答えると、早速こう決め付けた。
「福島に思い入れがないと思えて残念だ」
だが、首相はマスメディアに宣伝はしていないものの、震災後にたびたび被災地に足を運んでいる。
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