米百貨店メーシーズとサックス、年末商戦売上高と2013年業績見通しが予想上回る
[26日 ロイター] 米百貨店メーシーズ(M.N: 株価, 企業情報, レポート)と高級百貨店サックス(SKS.N: 株価, 企業情報, レポート)は26日、業務のIT化を目指す投資が奏功し、2012年の年末商戦売上高が市場予想を上回ったことを明らかにした。
また、両社が示した2013年の業績見通しも市場予想を上回ったことで、メーシーズの株価は一時3.6%、サックスも1.4%それぞれ上昇した。
メーシーズの第4・四半期(2月2日までの3カ月)決算は、純利益が7億3000万ドル(1株当たり1.83ドル)。税引前費用を除く1株利益は2.05ドルと、アナリスト予想の1.99ドルを上回った。
同社はここ数年、在庫管理システム刷新への投資を続けている。システム刷新によって、2012年の年末商戦では300店舗の発注をオンラインでつなぐことが可能となり、配達の迅速化やクリアランス商品の減少につながった。今秋までには約500店舗を連動させる見通し。こうしたことから、メーシーズは、今月から始まった2013年度通年の既存店売上高が3.5%増になると予想した。
2013年度の1株利益については3.90─3.95ドルと予想し、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の3.81ドルを上回った。
サックスの第4・四半期(2月2日までの3カ月)売上高は5.5%増の9億7660万ドル。
既存店売上高は0.7%増と、市場予想の0.3%増を上回った。
利益は2040万ドル(1株当たり0.13ドル)と、前年同期の4000万ドル(同0.21ドル)から減少した。
第4・四半期の業績は、10月下旬に米東部を襲ったハリケーン「サンディ」の影響を反映している。
ただ、店舗閉鎖に絡む費用など、一時的項目を除くベースでの1株利益は0.17ドルと、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の0.15ドルを上回った。
同社も1億ドルを投じ、在庫管理システムを刷新する3カ年計画を進めている。同計画により、店舗とオンライン販売の連携を強化し、今年度の既存店売上高を3─5%増とする見通しを明らかにした。
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