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2013年2月18日(月)放送
「そこなのか!成績アップのツボ・英語編」
文系理系を問わず、受験で重要となる科目"英語"。今回は、キミの英語長文読解のチカラを大きくアップさせる、花道流の"成績アップのツボ"を紹介!
大学受験で高い実績を誇る、英語専門塾からスペシャリストを招き、楽しく早く確実に読めるワザを伝授してもらったぞ。 ― 番組概要 ―
英語成績アップのツボ
英単語も文法も覚えたのに、長文問題や英作文はどうしても苦手。そんなキミでも今すぐできる、花道流・英語上達3つのツボを大公開! 教えてくれるのは、白土珠穂先生(英語専門塾講師)。3つのツボを押さえて、キミも苦手な英語を得意科目に変身させよう!
まずは、番組内でテキストとして使用したラブレター (英文(PDF)・日本語訳(PDF))をダウンロードしよう。 ツボ1「英語は前から読め!」
テキストの『Today I'm writing this because I have something very important to tell you.』部分を訳してみよう。
まず文章の中から、接続詞の「because」を見つけ、その前に線を引いて区切る。そして後ろから順に読んでいくと、「あなたに言うべき」「とても大切な」「ことがある」「ので」と読み、「今日」「私はこれを書いています」となる。このように後ろの文章から前に訳していった人も多いんじゃないかな? 確かにゴールにはいきついたが、実は、この「後ろから前に読む」という読み方では、2つの欠点があるのだ。 【欠点】
例えば、上記の英語を前から読むと、「私は 書いている これを なぜなら 私は 持っている とても大切なことを あなたに伝えるべき」となる。日本語としては不自然だが、これでも十分に意味は理解できる。日本語に訳せ、という問題が出た時に、初めてキレイに訳せばよいのだ。 <先生からのアドバイス> 実際に前から読もうとすると、ついつい後ろに後ろに意識がいってしまうので、少し立ち止まって、気をつけて前から読む。そうすると、どんどん読むスピードも上がっていくと思います。 ツボ2「単語のイメージをつかめ!」
テキストの『I remember that you offered your handkerchie to me when I fell and hurt my knees running the race.』部分を訳してみよう。
「offered」は「差し出した」、「hurt」は「傷つけた」という意味。「fell」は「落ちる」という意味の「fall」の過去形だぞ。この「fell」を、「落ちた」や「落とした」と訳すとつまずくことになってしまう。 1つの英単語には様々な意味がある場合が多い。いくつもの意味を文脈によって使い分けなければ、内容を正確に理解することはできないぞ。「そんなにたくさんの意味は覚えられない!」と投げ出すのはまだ早いぞ。大事なことは、「単語のイメージをつかむ」ことだ。単語の意味を丸暗記するのではなく、その単語が表すイメージをつかむようにしよう。 【例:fall】 fallは「落ちる」という意味。何かが「下に向かって動く」イメージだ! ちなみに、主語が建物の場合、下に動くイメージに当てはめると「崩れる」葉っぱの場合は、下に動くイメージで「散る」という意味になったりするぞ。 【例:name】 テキストの『You can name any date you want,…」部分を訳してみよう。 誰もが知っている「name」だが、単純に「名前」と理解しては日本語として、おかしな文章になる。この文の場合、動詞として「name」が使われ、そのイメージは『「これだ!」と指し示す』ことだ。つまり、この文章のように次に「日付」がくれば「日を指定する、決める」という意味になるぞ。 【例:end】 「the end of a day」という英語の意味を考えてみよう。「end」を「終わり」と捉えると、「1日の終わり」となる。「both ends of a long table」の使い方では「長いテーブルの両端」となる。 つまり、長いものの端のあたりを「end」とイメージするとわかりやすいぞ。 【例:spring】 「grasses spring up」の意味を考えてみよう。「grasses」は「草」という意味だ。 「spring」といえば、「春」や「バネ」という意味もあるが、「下から一気に出てくる」イメージを持とう。つまりここでは「草が芽吹く」となる。 草花が"芽吹く"時期ということで「春=spring」。さらに葉が"落ちる"季節で「秋=fall」となるぞ。 単語のひとつの意味に縛られず、イメージをつかむことができれば、文章読解がグッと楽になるぞ。 ツボ3「英作文ではわかる言葉に言い換えよ!」
ラブレターの返事を英語で書いてみよう。「英作文なんてムリ!」と思ったキミも、ツボさえわかれば、楽に書けるようになるぞ。
大学入試の英作文と聞くと難しそうに思えるが、その大部分は中学3年までの英語で書けることがほとんどだという。 キミも問題となっている日本文の中に日本語独特の言い回しが登場し、そのまま英語に直訳できない、ぴったりあてはまる単語が見つからない、と感じたことはないだろうか。 英作する際は、日本語をより簡単な、自分で書ける日本語に言い換えて、それから英語にするというプロセスが大事なのだ。 【例:おかわり】 「おかわりが欲しい」の「おかわり」の英語がわからなければ「もう一杯ほしい」と言い換えればいい。 【例:コツ】 「コツをつかむ」の「コツ」がわからなければ「慣れてくる」と言い換えよう。 【例:目に浮かぶ」 「イメージができる」と変換しよう。 「見える」や「思える」「考える」などと変換しても全くの間違いではないので、部分点がもらえる可能性はあるぞ。わからなくてもあきらめずに、得点するのも試験では大切だ。 【例:口下手】 「喋るのがうまくない」と言い換えればOKだ。 「you are not very good at talking.」と英訳できるぞ。 【例:うすうす気付いていた】 「少し知っていた」と言い換えれば「I knew a little.」と英訳できるはずだ。 さあ、英語の成績アップ・3つのツボ。 英語は「前から読め」。「単語のイメージをつかめ」。 そして英作文では、まず日本語を「わかる言葉に言い換えよ」。 この3つを押さえて、苦手な英語を得意科目にしていこう! 今日の一言
長文は『前から読む』『イメージする』で英語力アップ!
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