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【群馬】出荷停止82.7%の41億円 風評被害54.2%の105億円 農産物賠償 東電支払い東京電力福島第一原発事故による県内農産物の損害賠償に関する請求と支払いの状況が二十七日、明らかになった。県によると、今年一月三十日現在で、出荷停止に伴う請求額五十億二千六百三十五万七千円に対し、支払額が四十一億五千八百二十一万五千円と82・7%という。 出荷停止などに関する東電への賠償請求は第十八次請求まで行われている。ホウレンソウやカキナなど野菜類の請求額に対する支払済み額が二十三億七千八百九十五万五千円で98・7%と高い。震災直後の三月分からと早い時期から請求していたのが理由という。一方で、保留になっている品目もある。 風評被害は、過去の平均的単価と事故以降の単価との差額を補填(ほてん)したといい、百九十四億九千九百五十五万三千円の請求に対して支払いが百五億六千九十六万三千円と54・2%。支払率が高いのが野菜で、四十二億八千百六十万七千円で79・3%。花などは国の指針に含まれていないとの理由で、現在までのところ東電が支払いを認めていない。入荷減少に伴う市場の手数料収入減などへの支払いも遅れているという。 東電への損害賠償請求は、JAや零細農家は市町村を通じるなどして農畜産物損害賠償対策群馬県協議会を経由して行う。(池田一成) PR情報
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