トップ > 千葉 > 2月28日の記事一覧 > 記事
【千葉】江戸前ハマグリ 今年は大ぶり 木更津 漁が最盛期
3月3日のひな祭りのお吸い物などに使われるハマグリの漁が、木更津市の盤洲(ばんず)沖で最盛期を迎えている。 東京湾のハマグリ漁は1970年代、埋め立てや水質悪化でいったんは姿を消した。2002年に県漁業協同組合連合会などが木更津市沖で稚貝を試験放流し、07年から漁が復活。10年に36トン、11年に約50トンまで出荷できるようになった。 国内で水揚げされるハマグリは、年間で内湾性が200トン、外洋性が800トンほど。東京湾産は「江戸前ハマグリ」と呼ばれ、内湾性の4分の1近くを占めるまで回復した。波が荒い場所で採れる外洋性と比べ、1.5倍から2倍の高値がつくブランド品という。 今年は昨年よりひと回り大きいサイズが多く、実入りも良好。ひな祭り需要に向け、木更津市内の5漁協だけでも約12トンが水揚げされる予定だ。 全漁場で放射能検査を実施しており、県漁連あさり事業所の岩崎照夫所長は「安全安心なものを消費者に届けている。白くふっくらした昔なじみの本ハマグリを味わってほしい」と話している。(福原康哲) PR情報
|