PC遠隔操作:片山容疑者「取り調べで録画を」
毎日新聞 2013年02月17日 22時26分(最終更新 02月17日 23時26分)
パソコンの遠隔操作事件で、威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員、片山祐輔容疑者(30)が、警視庁などの合同捜査本部の取り調べに「録画しないなら応じない」として、録音・録画を求めたことが17日、分かった。同日接見した佐藤博史弁護士が明らかにした。弁護側も捜査当局に文書で申し入れたという。
佐藤弁護士によると、取調官が「(録画を条件とするのは)君の考えなのか」と聞いたのに対し、片山容疑者は「弁護士のアドバイスもあったが、自分の考えだ」と答えた。
取り調べの録音・録画は現在、試行段階にあり、制度化に向けて法制審議会特別部会で対象とする事件や運用規定などが議論されている。
また、片山容疑者は弁護士に対し「なぜ自分が逮捕されたか全くわからない。身に覚えがないと言ったことに、変わりはない」と容疑を一貫して否認。真犯人について「自分よりはるかに能力が優れている。自分はウイルスを作ったことは全くないし、その能力もない」と話しているという。【松本惇】