PM2.5 新指針で対策の強化へ2月28日 4時14分
環境省の専門家による検討会は、大気汚染物質の濃度が国の基準値の2倍を超えると予測された場合、外出を控えるよう呼びかけるなどとした指針を決めました。
環境省は、今週中にも全国の自治体に新たな指針の内容を伝え、対策を強化したいとしています。
中国では車の排気ガスなどに含まれるPM2.5という極めて小さな粒子の濃度が高くなり、深刻な大気汚染が続いていて、日本への影響も懸念されています。
環境省はこれまで、大気中のPM2.5の濃度が1日の平均で1立方メートル当たり35マイクログラム以下という数値を設けていましたが、基準値を超えた場合、どのような注意が必要なのか示していなかったため、専門家による検討会を設置し、27日、新たな指針を決めました。
新たな指針では、1日の平均濃度がこれまでの基準値の2倍に当たる1立方メートル当たり70マイクログラムを超えると予測された場合は、健康に影響を及ぼす可能性が高くなるとしています。
そのうえで、都道府県などが外出や屋外での長時間の激しい運動、それに部屋の換気を控えるよう注意を呼びかけるということです。PM2.5については、来月以降、黄砂とともに国内に飛んでくる量が増える可能性があり、環境省は今回の決定を受けて早ければ今週中にも全国の自治体に伝えるとともに、中国に対し技術協力などを進め、汚染物質の増加に備えて対策を強化したいとしています。
▽ 印でも大気汚染 大使館が注意喚起 (2月28日 5時7分)
▽ PM2.5で注意喚起の指針 環境省 (2月27日 20時58分)
▽ 基準値の2倍予測で外出控える指針案 (2月27日 4時12分)
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