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「横手やきそば」商標に 暖簾会が取得を発表
 | 「偽物の排除が期待できる」と話す伊藤理事長(左)ら=横手市 |
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秋田県横手市の「協同組合横手やきそば暖簾(のれん)会」(伊藤一男理事長)は27日、ご当地グルメ「横手やきそば」の地域団体商標を取得したと発表した。ご当地グルメのブームに便乗して類似品を売る飲食店や屋台、通販サイトが横行しているため、抑止効果が期待されている。 市内で同日、加盟店を対象にした報告会と記者会見が開かれ、伊藤理事長が「町おこしとしての取り組みが評価された」とあいさつした。 横手やきそばは太いゆで麺を使い、目玉焼きと福神漬けを載せるのが特徴。2009年、横手市で開かれたご当地グルメの祭典「第4回B−1グランプリ」で暖簾会が最高賞を獲得し、ブームに火が付いた。同時に、無断で「横手やきそば」と名付けた商品が全国各地で販売され、問題化していた。 暖簾会は毎年、横手やきそばの歴史や作り方を飲食店経営者らに学んでもらう「道場」を開き、筆記・実技試験の合格者に「麺許状」やのぼりを交付して普及に努めている。 地域団体商標の取得に伴い、類似商品を販売した場合は商標法違反となって懲役10年以下か罰金1000万円以下の罰則が科せられる。暖簾会が販売差し止めや賠償請求を求めて民事訴訟を起こすこともできる。 76団体が加盟する「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(通称愛Bリーグ)」(東京)によると、類似品の流通を防ぐため、地域団体商標の取得を目指す団体が増えており、特許庁は取得要件の緩和を検討している。
2013年02月28日木曜日
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