米国で現代自の評価急低下、日本車躍進

 一方、現代自は26ブランドの全体平均点にやや及ばない63点で、キャデラックと同じ14位にとどまった。10の車種別の「トップピックス(最高評価車)」では、小型車部門でアバンテ(現地名・エラントラ)が選ばれたものの、スポーツタイプ多目的車(SUV)や高級セダン部門では日本車やドイツ車に後れを取った。

 現代自関係者は「最近複数の評価で点数の絶対値が低下したわけではなく、順位で押された。相対的に日本車が躍進したためだ」と分析した。

■ドイツ車も脅威

 現代自にとって、日本車だけが脅威というわけではない。現代自より現地生産体制の構築が遅れたフォルクスワーゲンも、現代自を追撃している。コンシューマーリポートのブランド調査では現代自に1点差まで迫った。

 同誌が選んだ「最高のラグジュアリーセダン」にはアウディA6、「最高のスポーツセダン」にはBMW328iがそれぞれ選ばれ、業界を驚かせた。

 日本車とドイツ車の躍進により、米国市場では今年1月の現代・起亜自の販売台数は2%増にとどまり、現地シェアは7.7%まで低下した。

 産業研究院主力産業チームのイ・ハング博士は「過去数年間、日本車に比べ価格が安く、品質が良い車として好評だった現代自は、今は品質がさらに良く、価格が同レベルか安い日本車に苦戦している」と指摘した。昨年ホンダが発売した新型アコードは、同クラスの現代自ソナタに比べ都心部での燃費は1リットル当たり1.3キロ優れ、室内もインテリアもはるかに高級だとの反響を得ている。

 イ博士は「こうした状況で現代自が安易に値上げする戦略を取れば、米国市場でさらに苦戦することもあり得る」と懸念を示した。

金垠廷(キム・ウンジョン)記者
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