米国で現代自の評価急低下、日本車躍進

 米消費者雑誌「コンシューマー・リポート」がこのほど発表した「2013年自動車ブランド評価」で、現代自動車は全26ブランド中14位となり、昨年(11位)に比べ順位を三つ落とした。現代自は今年、11位となった起亜自動車にも劣った。

 現代自は最近、米市場調査会社JDパワーが集計した「初期品質調査(IQS)」「耐久品質調査(VDS)」でも昨年に比べ順位を大きく落とし、全体平均を下回った。

 米国は約40のブランドが真っ先に新車を発表する世界2位の自動車市場だ。現地の消費者に信頼される両機関が発表した品質評価が低下したことを受け、現代自周辺からは「品質の危機」を懸念する声が上がっている。

■日本車の復活

 コンシューマー・リポートによる評価結果を受け、ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルなどは「日本車の完勝」と報じた。1-7位を日本ブランドが独占したためだ。

 昨年とは異なり、今年からは各社が展開する複数のブランドごとに評価が行われた。トヨタは小型車「サイオン」(6位)から高級ブランドの「レクサス」(1位)まで3ブランドが全て上位に入った。一度は危機に追い込まれた日本メーカーが革新的な品質で続々と攻勢を掛けたことで、日本車とほとんどの車種で競合する現代自は足元が大きく揺らいだ格好だ。

 2009年のトヨタによる大規模なリコール(回収・無償修理)、11年の東日本巨大地震で日本ブランドに対する評価は急低下した。コンシューマー・リポートは12年型のホンダ・シビックに「どうということもない車だ」と同クラスで最低の点数を付け、ホンダはこれまでにない屈辱を味わった。しかし、同誌で今年の評価を統括したジェイク・フィッシャー自動車担当評価責任者は「ホンダが完全に変わった。これまでは評判に安住していたが、新型アコードなどの品質が確実に向上した」と評した。

 ブランド別1位のレクサスについても「快適で静かでありながら、燃費が良く、全体的に最も信頼性を備えた最高の車だ」と高く評価した。

金垠廷(キム・ウンジョン)記者
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