選挙:上野原市長選を前に/上 定住人口減少 若者流出する「玄関口」 /山梨
毎日新聞 2013年02月07日 地方版
JR中央線は、上野原駅からわずか20分弱の高尾駅以西は本数が少ない。上野原駅の平日朝の東京方面の電車は午前5時台2本▽同6時台3本▽同7時台6本▽8時台4本−−。同駅に止まる上り特急「かいじ」は8時過ぎの新宿行き、9時過ぎの東京行きの2本だけだ。八王子に通勤し、早朝の上野原駅で電車を待っていた会社社長の中村千壽さん(68)は「6時台のかいじを増やしてほしい」と話す。通勤による疲労などから、平日は都内でアパートを借りて働き、週末には上野原に帰る市民もいる。利便性向上を求める声は強い。
東京のベッドタウンを目指すのか、独自の市として機能する地域になるべきか。市長選では上野原の将来像を示せるかが問われる。