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選挙:上野原市長選を前に/上 定住人口減少 若者流出する「玄関口」 /山梨

毎日新聞 2013年02月07日 地方版

早朝のJR上野原駅。東京方面に通勤する有権者にアピールしようと、駅を見下ろす道路で上りホームに向かってマイクを握る立候補予定者=上野原市で
早朝のJR上野原駅。東京方面に通勤する有権者にアピールしようと、駅を見下ろす道路で上りホームに向かってマイクを握る立候補予定者=上野原市で

 任期満了に伴う上野原市長選は10日告示、17日投開票の日程で行われる。同市長選には現職で再選をめざす江口英雄氏(70)、いずれも新人の元市職員、市川正末氏(57)▽会社役員、山口照義氏(62)▽NPO法人理事、渡辺敦雄氏(65)−−の4氏が立候補する。4氏とも昨年後半に相次いで出馬を表明し、前哨戦が始まっている。上野原市は東京・新宿まで約60キロの位置にある一方、山間部には過疎高齢化が進む集落が点在し、全国を上回るペースで人口減少が進む。首都圏への玄関口にある県境の市の課題を探った。【小田切敏雄】

 ◇ベッドタウンにもなりきれず

 10年の国勢調査によると、市の人口は2万7114人で、うち東京など県外で就労、就学する人は5062人と2割近い。中でも20〜24歳が747人と最も多い。こうした若者がそのまま市外へ流出し、定住人口が減る状況が続いている。地元よりはるかに恵まれた雇用機会、雇用条件がすぐ隣の東京や神奈川にあるからだ。

 JR上野原駅前にいた地元・日大明誠高校2年、西川菜乃香さん(17)は「将来は親の希望で上野原に住んでも、勤め先は都内になるかな」と言う。

 上野原市は東京に近い分だけ「ストロー現象」が恒常化している。東京への時間的な距離は短縮されて便利にはなったが、東京側に人が吸引されてかえって寂れていく現象だ。12年4月現在の人口は2万6065人で10年前から3・3%減った。バブル期の87年から四方津駅上に開発され、駅とエスカレーターで結ばれたニュータウン「コモアしおつ」も現在1310世帯、3788人と入居人口は頭打ちになっている。

 「東京への通勤圏でありながらベッドタウンにはなりきれていない」。上野原市の現状を市幹部はこう表現する。

 上野原の中心街は河岸段丘の上に形成された独特の町だが、これが地形的な制約にもなっている。上野原駅は桂川沿いにあるが、市街地へは段丘上の高台に上らなければならない。市街周辺には山間地が広がり、住宅地としての発展を阻む。

 首都圏への通勤、通学客の多さもあり、上野原駅の1日当たり乗降客は約1万人。利用は甲府駅に次いで県内2番目に多い。北口広場は狭く、路線バスと利用者を送迎する車など、朝夕の混雑は激しい。今回の選挙では4候補とも、市の最重要課題の一つとして駅前整備を挙げている。

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