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2013年2月27日(水) 19:14 |
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過疎地の買い物支援 半年で4倍に
過疎高齢化の進む中、山間地域での買い物支援です。 岡山県和気町佐伯地区では、去年8月から高齢者の買い物を支援する取り組みが始まり、利用者は開始から半年で4倍に増えています。
1台の車が山間の険しい道を進みます。 標高400メートル。 過疎高齢化の進む和気町佐伯地区です。 町と商工会などが去年8月に始めた買い物支援です。 地区の65歳以上の高齢者などを対象に、日常生活に必要な食料品や日用品などの宅配をしています。 佐伯地区では、車などの交通手段がなく、外出が難しい高齢者が住民の4割を占め、買い物に苦労する人が増えています。 かつて、佐伯地区には20軒以上の商店がありました。 しかし、過疎化による売り上げの減少などで、多くの店が廃業したといいます。 廃業する商店は後を絶たず、買い物支援を利用する人は、サービス開始から半年で4倍に増えました。 注文した商品の宅配に加えて、住民が楽しみにしているのがこの移動販売です。 商品は約70種類。 自宅にいながら、市場で仕入れたばかりの新鮮な食材が買えます。 開始半年の買い物支援ですが、すでに課題に直面しています。 この事業には、年間660万円という県の補助金が出ています。 しかし、その制度が継続されるかは不透明です。 月の売り上げは、15万円から20万円。 そのほとんどが人件費や車のガソリン代などに消えることから、民間にはできない事業だといいます。 外出が難しい高齢者を抱える中山間地域は、岡山県内に数多くあります。 買い物支援は、高齢化が進む過疎地域の「見守り」の役割も担っており、いかに継続してゆくかが課題です。
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