◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
日本人観光客4人を含む19人が犠牲となったエジプト南部ルクソールの気球墜落事故で、同国航空当局者は27日までに、暫定的な調査結果として、気球の操縦士(28)=意識不明の重体=が、出火後にガスボンベの栓を閉めていれば、爆発を防げた可能性があったと指摘、操縦士を非難した。目撃者の証言では、操縦士は最初に出火した後、客を残して真っ先に気球を飛び降りて脱出したとみられる。事故で死亡した日本人4人の遺体は首都カイロに移された。
エジプトの航空当局者が匿名を条件に、AP通信に語ったところによると、暫定的な調査結果では、操縦士は出火が始まった段階で、気球から脱出していたことが明らかになったという。当局者は「その時、ガスボンベの栓を閉めていれば、ボンベそのものの爆発を防げていた可能性がある」として、操縦士の責任を示唆し、非難した。
複数の目撃者の証言では、操縦士は着陸態勢に入っていた気球から出火した際に、飛び降りて脱出。気球はその後、大きな爆発に見舞われて急上昇し、しばらく漂流状態となり、操縦士が飛び降りた地点から200メートル離れたサトウキビ畑に墜落した。操縦士が飛び降りたことでバランスが崩れ、上昇した可能性もある。操縦士が飛び降りた地点の近くでは、赤ん坊と一緒に気球に乗っていた妻を見上げ「プリーズ、ヘルプ!」と何度も叫んでいた夫もいたという。
中東の衛星テレビ・アルジャジーラが26日放映した映像では、気球は爆発音が複数回響いた後、風船部分の空気が抜け、一気に一直線の帯のようになった。黒煙を上げながら数秒間かけ落下。地面に突っ込む瞬間にはオレンジ色の炎も上がった。現地報道によると、ガスボンベとバーナーをつなぐチューブに着陸用ロープが絡まって、チューブが切断され、漏れたガスに引火したのが出火の原因だという。
19人のうち、前出の妻ら7人は操縦士の後を追い、飛び降り死亡。墜落地点で発見された10人は、落下の衝撃のほか、火に包まれ死亡した可能性がある。ほかの2人は漂流飛行中に、転落したとみられる。
飛び降りた操縦士は病院に運ばれたが、全身にやけどを負い意識不明の重体。気球ツアーを実施した現地の旅行会社によると、操縦士は少なくとも700時間の飛行経験があり、「決して未熟ではない」という。同社は「操縦士は自分で飛び降りたのではなく、落ちてしまったのではないか」としている。1月に操縦士免許を更新したばかりだった。
事故で死亡した日本人は東京都在住の柘植和夫さん(66)と妻・晴美さん(63)、寺田康秀さん(63)と妻・麻子さん(63)。遺族はカイロに向けて出発。遺体は既にカイロに移されており、日本への移送や遺族への引き渡し手続きを進める。
(2013年2月28日06時02分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)