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【滋賀】

観光客増へ中京圏と連携 県議会で知事

リニア開通を見据えた中京圏との連携強化の必要性を述べた中沢啓子議員(左)=県議会議場で

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 県議会二月定例会は二十六日、本会議を再開し、五議員が一般質問した。滋賀への観光客を増やす取り組みに関連し、嘉田由紀子知事は、二〇二七年にリニア中央新幹線が東京−名古屋間で開業すれば、人の流れの拡大が予想されるとして、中京圏の県市や関係機関との連携強化を図る考えを示した。

 中沢啓子議員(民主)が「(リニア開通を見据えて)愛知、岐阜、三重、名古屋などとの連携を強めることが滋賀の価値を高めることにつながる」と述べ、知事の考えをただした。

 嘉田知事は中部・北陸地域を縦断する観光ルートを東アジアなどにPRする「昇竜道プロジェクト」に参画していることなどを説明。「今後とも中京圏の動きを注視し、関係機関との必要な連携を図る。滋賀ならではの魅力的な観光資源の発掘などにも努めたい」と答弁した。

 県は二〇一三年末までに滋賀への年間観光客数五千万人を目標に掲げているが、達成は難しい情勢で、観光地としての認知度の低さが課題となっている。観光客数の推移では、年間四千六百六十六万人を記録した〇七年をピークに減少傾向が続いたが、一一年に過去最高の四千七百三十六万人を記録した。

 一〇年の県観光動態調査によると、滋賀への観光客都道府県別の内訳では愛知が11・8%で、大阪の24・1%、京都20・1%に次いで三番目に多かった。三重が7・7%、兵庫7・4%、岐阜7・0%と続いた。

 県も参画している昇竜道プロジェクトでは、石川県・能登半島を頭として中部・北陸地域を昇り竜の形に見立て中部空港の利用客を北陸へ導くといった誘客に関係自治体が連携して取り組んでいる。

 【いじめ事件による教員志願者数に影響なし】大橋通伸議員(民主)が、大津市のいじめ事件を受け、二〇一二年度教員採用試験の志願者数に影響があったかどうかを質問。河原恵(さとし)県教育長は「いじめ事案による影響はなかった」と答えた。県教委によると、同年度の小、中学、高校、特別支援学校の採用試験志願者数は千九百九十一人で前年度を百人上回り、欠席率も7・0%で前年度の7・1%を0・1ポイント下回った。

 

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