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【大リーグ】

ダル&岩隈 満点快投 オープン戦初登板でともに完璧

2013年2月28日 紙面から

ブルワーズ戦の1回、青木を投ゴロに打ち取るマリナーズ・岩隈=メリーベールで(共同)

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 2人そろって“パーフェク投”発進−。ともにメジャー2年目を迎えたレンジャーズのダルビッシュ有(26)と、マリナーズの岩隈久志(31)が26日(日本時間27日)、オープン戦に初登板。ダルビッシュはホワイトソックス戦で2イニングを、岩隈はブルワーズで1イニングを、そろって無安打無失点に抑える文句の付けようがないスタートを切った。今季はともに先発ローテーションの柱の1人として期待がかかり、ダルビッシュは開幕投手との呼び声も高い。まずは“満点回答”で応えてみせた。

◆岩隈 苦手の青木を凡打に

 苦手の青木も凡打に仕留めた。開幕直前に中継ぎに降格した昨年のような危うさはない。オープン戦初登板の岩隈は1イニングを投げて無安打無失点。持ち味の打たせて取る投球で、内野ゴロ3つの三者凡退に抑えた。 

 1回に先頭打者で対峙(たいじ)したのは「日本でたくさん打たれている」と苦手意識を持つ青木。日本球界時代の対戦成績は打率6割6分7厘(12打数8安打)、1本塁打、1打点で「抑えたい気持ちもあった。アウトに取れたのでよかった。楽しい対戦だった」。5球目、低めのスプリットをうまく合わされたものの、正面に飛んできた打球を落ち着いて処理し投ゴロに仕留めた。

 その後もオープン戦初戦とは思えない落ち着きぶりだった。「しっかりストライクで入っていけた。感覚もすごく良かった」と低めへの制球はさえわたり、続くウィークスは三ゴロ。昨季の本塁打王ブラウンを迎えた場面では、捕手のサインに首を振るなど堂々としたマウンドさばきで遊ゴロに打ち取った。

 「ものすごくいい状態。勝負しにいくというか、ゲーム感覚でしっかり投げられた」。躍動感あふれる投球で一回り大きくなった姿を印象づけた岩隈。早くも首脳陣の信頼を勝ち取った。 (メリーベール穐村賢)

◆ダルビッシュ 開幕投手争い一歩リード!!

 “白靴下”軍団が白旗を揚げた。ダルビッシュは先発したホワイトソックス戦で2イニングを無安打無失点、2奪三振。最速97マイル(約157キロ)も計測するなど、圧巻の内容だった。本人は「真っすぐは良かったと思います。でも、まだ最初の方なので向こう(打者)も本調子じゃない」と自己採点は控えたが、ワシントン監督は「今日は楽しんで投げていたな。仕事をきっちりやってくれた」と目を細めた。

 今春の初実戦だった19日の紅白戦時とは気合乗りが違った。

 「(味方相手の紅白戦とは)やっぱり緊張感とかその場の空気が違う」。球威も十分の直球系を中心に、スライダーやカットボールなど変化球もちりばめ、ベッカム、リオス、ダンら主力打者に付け入るすきを与えなかった。

 2季目ならではのマウンドさばきだった。「去年の最初の“お客さん”という感じから(変わり)今はちゃんとチームメートともコミュニケートできていると思う」。手探りだった1年目とは違う。マウンドの硬さや滑りやすい公式球にも慣れるなど、不安は皆無。今オフに加入した性格難のピアジンスキーがリードしたが、失投はほとんどなし。打者より投手の仕上がりが早い時期とはいえ、完全に打席の相手を見下ろしていた。

 体も軽いという。「昨年の重さがない。ランニングもそうだし、投げやすい感覚がある」。チームの昨季勝ち頭、左腕ハリソンと争う開幕投手の座。まずはダルビッシュが一歩リードした。 (サプライズ大城和美)

 

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