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東日本大震災:福島第1原発事故 広野町役場、再開1年 進まぬ帰還、でも待つ 町民憩いの公園作り

毎日新聞 2013年02月28日 東京朝刊

 だが、山菜やキノコ、川魚の放射性物質は基準値を超えた。「年寄りは生きがいを奪われたに等しい」。今春から稲作も再開されるが、種もみ配布に応じた農家は震災前の約3分の1の94軒(105ヘクタール)にとどまる。

 将来を担う子どもたちの帰還も進まず、町内で昨秋再開した広野小に戻ったのは17都道府県に避難した275人中64人、中学校では15都道県138人中34人にとどまる。鈴木さんの小中高生の孫5人も「卒業まで、いわきの学校に通いたい」と話す。放射能汚染への不安、いわきから1時間のバス通学では好きな部活動ができない−−など理由はさまざまだ。

 27日朝、町を貫く浅見川河口などを一望する高台で、鈴木さんは朝日を受けてチェーンソーをふるった。河口は3人が犠牲になった町の津波被害を象徴する所だ。毎月11日にカメラを構えている。

 高台に作る広場は、この地に暮らした芥川賞作家で、生前親交があった富沢有為男(とみさわういお)(1902〜70年)にちなみ「文学の丘公園」と名付けた。3月11日、しだれ桜6本を植える。「一時帰宅した町民の方々の憩いの場となり、復興の道しるべになれば」。希望は捨てない。

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