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東日本大震災:福島第1原発事故 広野町役場、再開1年 進まぬ帰還、でも待つ 町民憩いの公園作り

毎日新聞 2013年02月28日 東京朝刊

 福島第1原発事故で一時、緊急時避難準備区域だった福島県広野町は3月1日、隣のいわき市から町役場を戻して1年を迎える。同区域が11年9月に解除され、避難区域が設定された県内12市町村で最も早く「住める町」となったが、人口の約9割(約4600人)は同市などに避難したままだ。復興にはほど遠い古里で、同町下北迫のNPO法人理事長、鈴木正範さん(67)は、町民が集える広場を手作りしている。【中尾卓英】

 一代で築いた建設会社の経営を次男(39)に譲り引退後、町内の阿武隈山系を切り開いた約12万平方メートルの里山公園で、子どもたちと炭焼きや菜園作り、キノコ栽培などに生きがいを見いだしていた。

 1号機の水素爆発が起きた11年3月12日午後、家族6人が車で南へ避難し、県内外の避難所を転々とし夏、仮設住宅に入った。震災前、里山の開墾も共にした父三郎さん(当時85歳)は避難生活のストレスで翌年1月に亡くなった。せめて08年に亡くなった母と一緒にと、鈴木さんは地震で傾いた家に戻った。

 それから1年。春の山菜や希少なアケボノツツジ、夏のアユ、秋のサケや山のキノコ−−。古里の四季が巡り、里山公園に掲げられた「自然の営みと移ろいを子どもたちに。人間は自然の一部である」という文面そのものだ。町内の放射線量も除染でほぼ毎時0・23マイクロシーベルト以下になった。

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