2005-10-24 DESIRE -背徳の螺旋-
セガサターン版の方が若干メジャーだと思う本作品の98版。
アホのような妙技「16色タイリング」。目の錯覚を利用した2色ドットによる華麗なグラデーションとか、その他諸々な事に関しては、暇な人が剣乃ゆきひろとDESIRE‐背徳の螺旋‐の項目で詳しく記しているので其れを読んでくだちぃ。
さて、本作品は・・・と、その前にコレ以降はちょっぴりネタバレを含むのでご注意を。
さて、本作品は、3つの視点からプレイするというマルチサイト方式のアドベンチャーゲーム。同一時間軸における3つの視点からの物語。(わかりやすく言えば、A視点におけるBというキャラは苦しんでいるように見えるが、B視点からすると実は「あっしはバイブパンツ履いてて感じておりました」、というような感じである。)比喩が下手ですまん。
物語は
新聞記者アルバート編
↓
その恋人マコト編
↓
???編
という順序で進みますです。徐々に謎を明らかにしていくという、もったいぶらせっぷりが最高。アルバート編はコマンド総当りで時間もかかるが、マコト編、???編はサクサク進むので次々に明らかになっていく謎にクリックする指ノンストップで最期まで一気にいっちゃいましょう。
というかですね、
巧みに張り巡らされた伏線、絡み合うマルチストーリー、そして驚愕のエンディングにより、多くのプレイヤーを魅了してきた名作アドベンチャーが“プレイステーション2”で完全復活します!!
本作は、新聞記者“アルバート”と、その恋人である“マコト”の二つのパートから成り立つアドベンチャーゲームです。アルバート編では、取材をする中で《DESIRE》を探索し、マコト編では、技術主任として内部からその謎の実態に迫っていきます。
外と内、全く異なる立場である二人の視点を通じることで浮かび上がる真実の数々……、
二つのシナリオは時に離れ、異なる事実を映し出し、また絡み合い、立体的なストーリーを組み上げていきます。
だそうで。
とか、無意味なアドバイスはどうでもいいのでサッサと考察へと参りませう。(※ちなみに筆者は“完全版”とやらはプレイしておりません。何でも後日談というか、その後の話みたいな内容らしく、やってみたいようなやらなくていいような、そんな気持ちでまだやってません。ので、下記にあるその後どうなったかというくだりはあくまで想像の域を出てませんのでアシカラズ)
■???=ティ−ナ
様々な複線があったにも関わらず、自分がこの事実に気付いたのは???編をやってから、ってのは何とも鈍感な話でして。
以下は、一連の現象はこうだったのではなかろうかという漠然とした考察。
(※参考:考察サイトで秀逸なのを発見した。すげえです。
Prescription of Restriction Enzyme (Part 2))
- アル、デザイアにてティーナと出会う
- 反応装置にマルチナ落ちる
- 肉体変化(若返り?)と記憶の一部をリセットし、1に戻る
- 反応装置にアル&ティーナ落ちる
- 6年経過
- アル、元の世界(という表現は適切ではないかもしれないが)へ復帰
- ティーナ、“どこか、言葉も通じない異国の地”へ転送される
こうしてみると、ティーナ→マルチナ→ティーナ・・・という、終わりの無いスパイラルに巻き込まれ?てるのはティーナ(マルチナ)だけで、その螺旋から抜けたアルは事件後、ティーナを探すため世界中を飛び回るわけですが、存在しないものを探し続けるその姿は、真相を知る者の視点から見れば何と哀れなことかと。
作中で語られる言葉の中に“悠久の螺旋”てのがございますが、文字通り“果てしなく続き、交わっては離れ交わっては離れ・・・”という意味が込められておるのでしょう。しらんけど。