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関電、九電値上げ圧縮で28日に報告書
関西電力と九州電力が申請した電気料金の値上げを審査している経済産業省の専門委員会は、値上げの根拠である発電のための燃料費に関し、削減を柱とする報告書案を28日提示する。専門委は、火力発電所の燃料になるLNG(液化天然ガス)の調達価格をもっと抑えられると見込んでおり、経産省は両電力の値上げ幅を1割程度圧縮する方向だ。焦点のLNG価格がどう決まるのか、Q&Aでまとめた。
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Q LNGとは?
A メタンを主成分にした天然ガスをマイナス160度程度に冷却し、液体にしている。日本では、火力発電所の燃料や都市ガスとして使われている。原発の稼働停止の長期化で火力発電所の稼働率が高まり、LNG輸入量が増えた。だが、LNG価格は高く、燃料費が膨らんだことから、電力会社の電気料金の値上げ申請が相次いでいる。
Q 価格はどう決まる
A 日本の電力会社は、中東などの天然ガス産出国からLNGを買っており、必要に応じて10~20年の長期契約を結んでいる。値段の決め方は世界各国で違うが、日本では原油相場を踏まえて決める。LNGの輸入が始まったころは取引量が少なく、市場も整備されていなかったので、同じ化石燃料である原油の市場価格を参考にした。この結果、原油の高騰に伴ってLNG価格まで高くなる悪循環になっている。
Q 日本の特殊事情ということか
A 日本の場合、電気料金が、電力会社の燃料費や人件費などのコストに利益を上乗せする「総括原価方式」であることも、価格に影響している。電力会社はLNGが高値でも料金で回収できることから、価格交渉で値下げ努力が足りなかった。天然ガス産出国もこうした事情を見透かし、高値を要求してきた経緯がある。日本のLNGは欧米に比べ、2~6倍も高いといわれている。
Q どうすれば価格を下げられるか
A 米国で開発が進む新型天然ガス「シェールガス」の輸入が鍵を握る。シェールガスは従来の天然ガスに比べて安く、LNGに加工して日本に輸送しても半額程度。日米首脳会談でも、安倍晋三首相が日本向け輸出の早期承認を要請した。2015~17年の輸出開始が見込まれ、専門委が今後の長期契約で、LNGの調達費用を下げられるとみているのもこのためだ。
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