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近況

『朝日新聞グローブ』で映画評など(更新2012.4.10)

『朝日新聞グローブ』(4月1日発売号)におきまして、映画『別離』の評を書きました。 『キネマ旬報』2012年4月下旬号(4月5日発売号)におきまして、映画『ビースト・ストーカー/証人』の評を書きました。 『巨匠たちのハリウッド 生誕百周年記念 映画は戦場だ サミュエル・フラー 傑作選 DVD-BOX 2』(4月6日発売)におきまして、フラーの解説、および『アリゾナのバロン』『パーク・ロウ』の解説を書きました。


2008年10月17日金曜日 Víctor Erice and José Luis Guerín

 朝、メールをチェックすると、蓮實重彦さんから「またまた檄文をものしました。添付資料ご覧のうえ、しかるべき方々(年齢、国籍、性別をとわず)にお回し下されば幸いです。よろしく。」

 という一文とともに添付ファイルが届いていた。

 以下、蓮實さんの指定されたレイアウト(色指定も原文のまま)をなるべく忠実に再現しつつ掲載します。

鈍い興奮をおさえきれずにいる

しかるべき同志への唐突ではあるがきわめて真摯なメッセージ


あの


ビクトル・エリセ


からの突然のメールで


ぜひ見てほしい作品が


東京国際映画祭


で上映されるとのこと


ホセ・ルイス・ゲリン監督



『シルビアのいる街で』


(2007 スペイン・フランス)


である


上映日ならびに上映時間


10月20日(月)10:30 渋谷 BUNKAMURA ル・シネマ


10月22日(水)17:35 TOHOシネマズ六本木ヒルズ Screen 5


を愛するあなたが

これを見のがしてよい理由など

もちろん

存在しようもない!!!

追記(10月19日):東京国際映画祭、わたしの3本

仄聞するに『シルビアのいる街で』の前売りチケットは両日とも完売してしまったらしい。今年はさまざまな事情により見ることを自粛しようと思っていた東京国際映画祭であるが、それぞれまったく別の場所から届いた複数の〈呼び声〉に導かれて3本の映画を見ることを決意する。映画に向かわせた複数の〈呼び声〉には改めて感謝の気持ちを送りたいと思う。

  • 『アンナと過ごした4日間』Cztery noce z Anna) 2008年、フランス/ポーランド、イエジー・スコリモフスキー監督http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=1
    • 「スコリモフスキーの新作は、ほとんどロベール・ブレッソンの『ラルジャン』に匹敵する傑作である」。敬愛する編集者の高崎俊夫氏からのメールが届かなかったら見ることを諦めていたかも知れない。しかし『ラルジャン』とは。これほどの異形な傑作など、そうそう近寄ってはならないのではないか。果たして、しかと「見る」ことができるだろうか。恐れつつその遭遇を待つ。
  • 『クスクス粒の秘密』 (La graine et le mulet) 2007年、フランス、アブデラティフ・ケシッシュ監督http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=177
    • 若干二十歳そこそこの主演女優(ハフジア・ヘルジ)が凄いのだという。とにかくそのベリー・ダンス(腹踊り)が圧倒的のだという。その存在感は何とアンナ・マニャーニにも比肩するのだという! 我が畏友・須藤健太郎氏が、その感動を留学先フランスから送って寄こさなかったら、この耳慣れないチュニジア出身の新人映画監督の名前など到底知ることなく終わったと思う。なおこの作品については須藤氏による素晴らしいレヴューを参照のこと(http://site-zero.net/_review/la_graine_et_le_mulet/)。
  • シルビアのいる街で (En la Ciudad de Sylvia) 2007年、スペイン/フランス、ホセ・ルイス・ゲリン監督http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=171
    • もはや説明は不要だろう。その〈呼び声〉はスペインから発せられた。そのメールの内容の詳細は不明であるが、寡黙な映画作家に相応しい、きわめて控え目な内容であったと想像される。届けられた映画評論家を介することで、きわめて人騒がせな煽動文に変貌することになってしまったが。
映画論講義

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映画崩壊前夜

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SomeCameRunningSomeCameRunning 2008/10/17 16:34 でさっそくチケぴで22日のチケットをおさえてしまった…orz(まだ売り切れてないみたいです)