ACジャパンが2013年度スローガン選定
ACジャパン(AC)が、昨年秋に決定した基本方針、スケジュールに沿って、2013年度のキャンペーンの準備を進めている。13年度スローガンは、東日本大震災から2年の経験などを踏まえ、「『人を思う』という勇気をもとう。」とした。ACが昨年6月に全国の男女3千人を対象に行ったアンケート結果などを参考にスローガンを選定した。
全国キャンペーンは、「人を思う」という考えの下、「コミュニケーションの視点」「ターゲットの視点」の2方向から企画・提案を募集し、選定を進めている。
また、今回は広報キャンペーンも選ぶ。ACの名称認知率の低下に対応するため、活動内容の理解を深め、視聴者の好感度や関心を高めることを目指す。同時に現在の「民間の広告ネットワーク」に代わる新たなタグラインも募った。
地域キャンペーンは、北海道が「北海道を元気に」、名古屋が「安全で安心な社会の実現を目指して」、九州が「九州から明るくしよう」、沖縄が「沖縄をよくしよう~みんなで創ろう、未来の沖縄~」。東北は地元密着型でテーマは自由、大阪と中四国は自由とした。今年度から東京地域キャンペーンは、エリアが関東甲信越の広範に及び、共通のテーマが見いだしにくいとの判断から中止となった。
支援キャンペーンは、9団体を対象とする。新規は「WWF(世界自然保護基金)ジャパン」と「ウイルス肝炎研究財団」。継続は「あしなが育英会」「国連WFP(世界食糧計画)協会」「骨髄移植推進財団」「エイズ予防財団」「日本臓器移植ネットワーク」「世界の医療団」「世界の子どもにワクチンを日本委員会」の7団体となる。
企画応募数は、全国キャンペーンが230、広報キャンペーンが87、地域キャンペーンが134、支援キャンペーンが438の計889案。既に1、2次の選考会を終え、最終選考を進めている。作品と新タグラインは、今年6月7日の社員総会で披露され、7月から新キャンペーンの開始を予定している。