「相棒season9」 第10話 2011元日SP 「聖戦」 あらすじ
2011/1/1(土)21:00~23:10,
「相棒season9」 第10話
2011元日スペシャル 「聖戦」
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◆ 今回は、久し振りに「倒叙ミステリー」(Inverted Detective Story, 犯人が先に明かされる)形式が採られました。
◆ 従って、たっぷり南果歩さんの演技を見せる作品として描かれていました。
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【スタフ】
脚本:古沢良太
監督:和泉聖治
・・・「相棒season5」 第11話 2007元日SP「バベルの塔~史上最悪のカウントダウン!」以来の「古沢×和泉」のコンビ。
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【キャスト: レギュラー】
第9話をご覧下さい。
http://genkinagochan.blog.ocn.ne.jp/doranyanko/2010/12/season99_c089.html
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【キャスト: 第10話ゲスト】
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南果歩: 富田寿子
・・・南果歩さんは、新年2011年は久し振りに女優業に注力すると言い、その第1弾の作品となる。
彼女は、今回の作品評として、「かなり心情に寄り添えるところがあった。スタッフは『相棒史上、最も悲惨な殺人事件だ』と言っていたけれど、皆どこか共感せざるを得ない部分があったと思う」と。
また、「スタッフから、『右京さんよりも寿子さんの方が出番が多い。いつもとは違うバージョンですね』と言われ、水谷さんとは初共演だが、一つの役を長く続けて行く秘訣を伺ったら、『右京さんはこういう人だって決め付けるのではなく、その都度、作って行く』と言われたそう。
更に、「『相棒』は、構成力が凄い」との感想。
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市山貴章: 富田邦夫
小林優斗: 富田広人(青年期)
吉川史樹: 富田広人(少年期)
白石美帆: 折原夏実
天野浩成: 折原忠志
中野英雄: 江上建造
石野真子: 江上恵理子
花原照子: 江上初子
大石吾朗: 南雲幸次郎
土屋良太、角谷栄次、嶋崎伸夫、美緒
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・・・「名探偵コナン」・「YAIBA」の漫画家・青山剛昌さんが、現場検証をする鑑識官役に挑戦する。予(かね)てより「相棒」の大ファンだった青山氏の元に、撮影スタッフから取材の誘いがあり現場を訪れたのが切っ掛けとなった。
そして、最新の12/22(水)発売の「週刊少年サンデー」2011年4・5合併号で、「相棒」撮影中の風景がレポートされた。
尚、周知の通り、同じ小学館の「ビッグコミックスペリオール」では、小安珠世によるコミカライズ「相棒 たった二人の特命係」7巻の連載あり。
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【あらすじ】
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東京都練馬区の閑静な住宅街にある自宅二階の一室で、
消費者金融の営業担当・折原忠志(天野浩成)が、仕掛けられた爆弾で殺害された。
爆弾の残留物から受信機が発見され、
犯人は、再婚した妻の夏実(白石美帆)と連れ子が旅行中の留守を狙って爆弾を爆発させたらしい。
特命の杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)は、
犯人が、現場付近の公園から爆弾をリモコン操作し、忠志だけを狙ったかのように仕掛けたと推測する。
夏実によると、12年前に当時大学生だった忠志は、
富田広人(小林優斗)という20歳の工場作業員をバイク事故で死なせ、
かつ忠志の体内からは、コカインが検出されたため、5年の実刑判決を受けていた。
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容疑者として、その事故で息子・広人を失った富田寿子(南果歩)が浮上し周辺を調べるが、
7年前にアルコール依存症となった寿子と別居した、夫・邦夫(市山貴章)が3年前に癌で病死している。
現在は、ファミレスのフライング・ガーデンでパートをしながら質素に暮らしており、
周囲の評判も良い寿子が爆弾等を作るとは到底、思えない。
伊丹憲一(川原和久)等、捜査一課トリオは、早々に寿子を容疑者リストから外し、
逆に、爆発時に都合よく京都旅行に出掛けていた夏実の方の聴取を始める。
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一方、右京等は、現場近くの高台・ゆうひの丘公園から折原家の寝室がよく見えることを確認し、
犯人は、そこからリモコンを操作したと見る。
そして、その公園内で、犯人の手掛かりになりそうなビスケットの欠片(かけら)を拾う。
右京等は、自宅の寿子を訪ねると、お茶菓子に公園で拾ったものと同じビスケットが出される。
また、死んだ広人のものと思われる工具箱が右京の目に止まり、
埃(ほこり)だらけの工具箱なのに、散乱する工具だけはとても綺麗なのだ。
寿子は、自分は工具など使わないと笑うが、
右京等は、寿子が犯人ではないかと勘が働く。
だが、その犯行を裏付ける証拠が見付からない。
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右京と尊は、寿子が働くファミレスの店長に会って聴取すると、
働き始めた頃は影の薄い存在だったが、或る時から突然のように生き生きと働き出したと言う。
寿子が囁(ささや)かな楽しみと語っていた、西野商店街のスタンプカード集めが、2年前の秋を最後に止まっていることから、
その頃から夢中になる何かを見付けて変わったのではないかと、右京は推理する。
実は、その頃の店に、折原親子がやって来て楽しそうな姿を目の当たりにしていたのだ。
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再び寿子の自宅を訪れた右京等は、絨毯(じゅうたん)やテーブルクロス等が全てクリーニングされていることに気付く。
証拠を完璧(かんぺき)に消すためではないかと寿子に自首を勧めるが、
寿子は、証拠を消すような人間が自首等する筈がないと大笑いする。
そして、自分が犯人なら証拠を持って来なさいよと右京等を挑発するのだった。
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そんな折り、寿子にとっては、第二の憎むべき人物とも言える、
かつて忠志にコカインを勧めた大学時代の友人・江上建造(中野英雄)の自宅から、
爆弾で使用された物質が発見され、成分が一致する。
当時、忠志が逮捕されたことで芋蔓(いもづる)式に建造も逮捕され、
彼は、学生運動にも参加し革命家の爆弾を作ろうとしていたと言う。
右京と尊の見立てとは違い、江上が真犯人なのか?
それとも、寿子が、想像以上の知能犯なのか?
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