【ソウル=中野晃】韓国の大田(テジョン)地方裁判所は25日、長崎県対馬市の寺院から昨年10月に盗まれて韓国で見つかった仏像について、韓国政府が日本に勝手に引き渡すことを禁じる決定を出した。日本政府は外交ルートを通じて返還要請をしており、韓国政府の対応によっては外交問題になる可能性がある。
仏像は、県指定有形文化財の「観世音菩薩坐像(ぼさつざぞう)」(観音寺)。韓国の学者が「高麗時代(14世紀)に浮石寺(現在の韓国・瑞山市)で鋳造された記録がある」と主張し、この浮石寺が韓国政府を相手に、日本に渡った経緯が判明するまで勝手に他者に引き渡さないように求める仮処分を申請していた。
仏像を保管中の韓国文化財庁によると、地裁の執行官が26日、同庁を訪れて「勝手に動かさないように」と命じた。裁判所は決定の理由を明確には示していない。
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朝日新聞国際報道部