岩手のニュース
猛毒の工場廃液流出 除雪作業中タンク損傷 花巻
情報機器部品加工の黒坂鍍金(めっき)工業所(東京)は26日、岩手県花巻市二枚橋4地割、花巻第一工業団地内にある花巻工場の廃液タンクから猛毒のシアン化ナトリウムを含む廃液約5〜6トンが流出したと発表した。 同工業所によると、流出したのは25日午前7時ごろで、工場敷地内の除雪作業をしていた業者の重機が、メッキを剥がすために使われた廃液の貯蔵タンクに接触、タンクが損傷した。廃液は側溝を経由して敷地外の雨水溝を通り、貯水池まで流れた。川への流出はない。地下への浸透も今のところ確認されていない。 26日までに雪水などを含む22トンを回収、27日以降も回収作業を続ける。 シアン化ナトリウムは毒性が非常に強く、漏れ出た量は単純計算で約12万5000人分の致死量に相当するという。 市は27日、貯水池に隣接する下二枚橋公園を閉鎖する。
2013年02月27日水曜日
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