市長と教育長に話しても、学校は対応しない。
委員長に言っても、待つよう言われる。
だんだん、息子はキレ気味になってきました。
「偉い人に言ったって、何もしてくれないじゃん」
「市長なんか、何もしてくれない。やっぱり知事しかいない」
いじめをなくそうの共同メッセージが、相当息子の心に響いたようです。
「大人は、そういう事言うものだけどね・・・建前では」
と、私は、若干冷めた気持ちも、なくはなかったですが。
私は、市長に言ってダメなら、次は市議会だと思っていたのです。
教育委員会のトップ5人は、市議会の同意の元に、市長が任命します。
安曇野市議会の28名の議員のうち、直接、間接的に話せる方も心当たりはある。
中でも、教育関係に熱心な議員の方と話してみようかと思っていました。
そこを飛び越えて、知事か・・・。
物には、順序と言うものがあるし・・・。
さすがに、知事は、ハードルが高い。
とりあえず、「手紙」を書いてみなさいと言いました。
つたない文章の手紙ですが、本人の気持ちはこもっています。
「手紙なんか、いつ届くか、見てくれるかもわからないじゃないか。
直接届けに行くから」と息子。
県庁HPを見てみると、翌日は在庁予定。
知事は、細かい時間で動いてらっしゃるから、お昼休みになら、
チラッと手紙くらい渡せるかもしれない・・・。
連れて行くだけ行って本人の気が晴れるなら・・・と思いました。
結局、何故かHPの記載が間違っていて、長野は無駄足。
諏訪の合同庁舎でお会いすることができました。
知事は、息子から「いじめ・差別」という言葉を聞いて、
急に険しい顔をなさいました。
息子は、知事に手紙を渡し、握手をしてもらい、ホッとした様子。
私も握手していただきました。
大きい、温かい手でした。
知事は、時間になり、会議に行かれましたが、
会議中、秘書の方に聞き取りをするよう言ってくださり、
息子と2人、2時間近く、息子に起きている事実を聞いていただきました。
秘書の方は、「翌々日、知事に空き時間があるので、
この件、県教委と共に、会議をする」と。
これで、やっと息子も安心。
問題が起きても、全て隠蔽する学校、自分の保身の為に、
学校内でトラブルが起きても謝罪をしない、させない校長。
何故、こんな事が起きるか。
そもそも、文科省や教育委員会のやり方の方向性がズレているからだと思います。
不祥事が発覚したら、教師の評価が下がり、それと共に学校の評価が下がるので
学校は不祥事を認めない。
「不祥事なんかありません」の一点張りになる。
秘書の方から、「県教委」と「市教委」の動きについて、聞かれました。
・「県教委」も「市教委」も分担された役割の通り、杓子定規にしか動かない。
・「教育委員会」も「学校」も治外法権ではないのに、内々に片づけようとする。
・学校が、「教育委員会」の指示に従わないという、異常事態が起きると、
「教育委員会」には、強制力がないので、「学校」は「校長」の「独裁国家」と化す。
知事は、常日頃「県」だの「市」だの言ってないで、総動員で問題に当たれ!と
おっしゃっているそうです。
心強い。
知事は市長のように、無関心ではなかったという事にホッとしました。
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